このページの本文へ

西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第110回

フルHD版「XPS 13」はお買い得ウルトラブック!?

2013年02月21日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

狭額縁ディスプレーで際立つコンパクトさ

 13インチディスプレー搭載モデルではあるが、サイズはかなりコンパクトだ。すでに述べたように、デザイン的に薄さを強調するものになっていて、最薄部で6mm、最厚部でも18mmと薄いのだが、それ以上にインパクトがあるのは、ディスプレーが狭額縁であることだ。テレビやディスプレーならNew XPS 13より額縁が狭いものはあるが、PCとしてみればかなり狭い。結果、フットプリントの小ささに繋がり、よりコンパクトな印象を与えることに成功している。他方で、このデザインを実現するためか、バッテリーは取り外しできない一体構造だ。本体重量は1.36kg。最軽量とはいえない部類だが、13インチUltrabookとしては軽く、トータルに見れば満足すべき値である。

薄さを強調するデザインに加えて、狭額縁ディスプレーにより、よりコンパクトな印象を与えることに成功している

本体前面は、非常にシンプル。くさび形形状でラッチはなく、間に指を入れて開く型式だ

本体背面。ヒンジのみで、コネクターはない

本体右側。右から、mini DisplayPort、USB 3.0。その隣のボタンは、押すとLEDでバッテリー残量が分かるというもの

本体左側。左から、電源コネクター、USB 2.0、ヘッドフォン・マイク端子

キーボードは標準的だが、タッチパッドは若干違和感アリ

 キーボードはいわゆるアイソレーションタイプ。タッチ感は標準的で、違和感は少ない。ただし、ストロークは比較的浅めなので、「軽い打ち心地」を好む人向けのものといって良さそうだ。なお、今回試用したモデルは英語キーボードとなっているが、受注時には日本語・英語のキーボードから選んで購入できる。

New XPS 13のキーボード。写真は英語キーボードモデルだが、日本語モデルもある。キータッチは良好だが、タッチパッドのほうは要改善か

キーボードはバックライト付き。低価格モデルでは省かれがちであり、うれしい配慮だ

 キーボードが快適な一方、タッチパッドは若干違和感を感じた。最近増えている、ボタン部がパッドと一体化されたタイプのものだが、ボタンのクリック感はあまり良くなく、慣れるまでイライラした。マルチタッチにも対応しているが、オマケレベルでさほど使いやすくはない。Windows 8搭載製品とはいえ、New XPS 13のディスプレーはタッチには対応していないので、タッチパッドの操作感にはもう少しこだわって欲しかったと感じる。

タッチパッドは、ボタン部がパッドと一体化されたタイプのもの。ボタンのクリック感はあまり良くなく、慣れるまでイライラした

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン