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業界人の《ことば》から 第27回

PCが売れない時代、リソースシフトを迫られる富士通

2013年02月19日 09時00分更新

文● 大河原克行

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市場の変化に社内の組織が付いてきていない

 続けて、山本社長は、「多くの人がタブレットを持ち、ワークスタイルを変えようとしている。PC、タブレット、次世代端末などを、どう進化させていくかが、これから重要になってくる。だが、こうした市場変化に対して、社内のリソース配分にはミスマッチが生じている」とする。

 モバイルサービスや次世代端末の開発部門への人員シフトを図るのも、そうした市場構造の変化を捉えたものだといえる。

 「いまは、PCよりも、タブレットの方が勢いがある。タブレットに、リソースシフト、ビジネスシフトをかけていきたい」と語る。

 富士通は新たな方向性を示す言葉として、「BtoBから、BtoBtoFrontへ」というフレーズを使い出した。

 BtoBtoFrontとは、PC、スマートフォン、タブレットといったフロントエンドを担う機器を活用し、サービスまでを含めた「スマートデバイスソリューション」による展開を指している。

 だが、いまの感じでは、ここでの絶対的な主役は、どうもPCにはなり得ないようだ。新たな主役への交代に向けたリソースシフトが始まることになる。

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