市場の変化に社内の組織が付いてきていない
続けて、山本社長は、「多くの人がタブレットを持ち、ワークスタイルを変えようとしている。PC、タブレット、次世代端末などを、どう進化させていくかが、これから重要になってくる。だが、こうした市場変化に対して、社内のリソース配分にはミスマッチが生じている」とする。
モバイルサービスや次世代端末の開発部門への人員シフトを図るのも、そうした市場構造の変化を捉えたものだといえる。
「いまは、PCよりも、タブレットの方が勢いがある。タブレットに、リソースシフト、ビジネスシフトをかけていきたい」と語る。
富士通は新たな方向性を示す言葉として、「BtoBから、BtoBtoFrontへ」というフレーズを使い出した。
BtoBtoFrontとは、PC、スマートフォン、タブレットといったフロントエンドを担う機器を活用し、サービスまでを含めた「スマートデバイスソリューション」による展開を指している。
だが、いまの感じでは、ここでの絶対的な主役は、どうもPCにはなり得ないようだ。新たな主役への交代に向けたリソースシフトが始まることになる。
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