チェックポイント1 外観やインターフェースはとってもシンプル
まずはDMR-BXT3000の外観を見ていこう。背が低くコンパクトなボディーのDIGAシリーズとはうってかわって筐体のサイズが大きい。デザインも大きく変わっていてパナソニックのロゴがなければDIGAとは思えないほどだ。
フロントパネルを空けると、ちょっとDIGAらしい雰囲気になる。大きな違いはB-CASカードで、地上/BS/CSデジタル用の赤いB-CASカードが2枚、地デジ専用の青いB-CASカードが1枚の計3枚を収納するスロットがある。
コンパクトなminiB-CASカードではないのが気になる人もいると思うが、WOWOWなどの有料放送を契約済みの人にとってはこちらの方がありがたい。契約済みのB-CASカードを入れ替えるだけですぐに有料放送の番組を録画できるからだ。
ただ、視聴・通常録画とチャンネル録画、両方でBS/CSを楽しみたい、という場合は契約済みのカードを2枚、つまり2契約が必要となる。
入出力端子は思いっきりシンプル化されており、テレビとの接続はHDMI出力のみ。すでにHD画質のコンテンツはHDMI出力でしか行なえないので仕方のないところだが、HDMI入力を持たないテレビとの接続はできないので注意しよう。
ビデオ入力もコンポジットのみとなっているので最小限の装備といった印象になる。リモコンはDMR-BZT830と共通デザインだが、赤外線方式で無線通信には対応しない。
しげしげと見ていくと、シンプルですっきりとしたデザインは好印象だが、少々あっさりしすぎというか、もう少し高級感があってもいいかと思う。特に豪華にアルミ天板を採用したDBR-M190と比べてしまうと、見た目や作りの良さには差を感じる。
思うに、ここが両者の最大の違いだろう。東芝のREGZAサーバーは最上位モデルであり、タイムシフトマシン搭載というだけでなく、画質・音質も含めて高い実力を備えたBDレコである。
対してDMR-BXT3000は、チャンネル録画はあってもあくまでもスタンダード機的な位置づけだ。ムリに高性能路線を突き進んで手の届かない価格にするのではなく、多くの人ががんばれば手の届く製品となっている。全録という利便性は多くのテレビ視聴者にとって魅力的な機能なので、価格を抑えて買いやすくしているというのは正しい選択だろう。