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全録対決! パナ「BXT3000」VS東芝「REGZAサーバー」(前編)

2013年02月20日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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チェックポイント1 外観やインターフェースはとってもシンプル

DMR-BXT3000の正面パネルを開いたところ。少々無骨な見た目になっているが、チャンネル表示などのディスプレーも備える。3つのB-CASカードスロットのほかには、USB端子とSDメモリーカードスロットがある

DMR-BXT3000の正面パネルを開いたところ。少々無骨な見た目になっているが、チャンネル表示などのディスプレーも備える。3つのB-CASカードスロットのほかには、USB端子とSDメモリーカードスロットがある

 まずはDMR-BXT3000の外観を見ていこう。背が低くコンパクトなボディーのDIGAシリーズとはうってかわって筐体のサイズが大きい。デザインも大きく変わっていてパナソニックのロゴがなければDIGAとは思えないほどだ。

B-CASカードを出したところ。視聴・通常録画用と、チャンネル録画用に分かれているので、有料放送契約済みのカードを使用する場合は間違えないように注意しよう

B-CASカードを出したところ。視聴・通常録画用と、チャンネル録画用に分かれている。有料放送契約済みのカードを使用する場合は間違えないように注意しよう

 フロントパネルを空けると、ちょっとDIGAらしい雰囲気になる。大きな違いはB-CASカードで、地上/BS/CSデジタル用の赤いB-CASカードが2枚、地デジ専用の青いB-CASカードが1枚の計3枚を収納するスロットがある。

 コンパクトなminiB-CASカードではないのが気になる人もいると思うが、WOWOWなどの有料放送を契約済みの人にとってはこちらの方がありがたい。契約済みのB-CASカードを入れ替えるだけですぐに有料放送の番組を録画できるからだ。

 ただ、視聴・通常録画とチャンネル録画、両方でBS/CSを楽しみたい、という場合は契約済みのカードを2枚、つまり2契約が必要となる。

DMR-BXT3000の背面。ビデオ入力1系統にHDMI出力1系統と入出力端子をかなり整理されている。USB端子、LAN端子、光デジタル音声出力、i.LINK端子を備える

DMR-BXT3000の背面。ビデオ入力1系統にHDMI出力1系統と入出力端子がかなり整理されている。USB端子、LAN端子、光デジタル音声出力、i.LINK端子を備える

こちらはDBR-M190の背面。映像入力は非搭載だが、代わりにアナログ映像、音声出力を搭載

こちらはDBR-M190の背面。DMR-BXT3000と似たような装備だが、映像入力は非搭載。代わりにアナログ映像、音声出力を搭載

 入出力端子は思いっきりシンプル化されており、テレビとの接続はHDMI出力のみ。すでにHD画質のコンテンツはHDMI出力でしか行なえないので仕方のないところだが、HDMI入力を持たないテレビとの接続はできないので注意しよう。

 ビデオ入力もコンポジットのみとなっているので最小限の装備といった印象になる。リモコンはDMR-BZT830と共通デザインだが、赤外線方式で無線通信には対応しない。

DMR-BXT3000のディスク取り出しボタンと電源ボタンはボディーの上部に用意されている

DBR-M190の天面板の厚みはかなりのもの。高級感はハンパない

DBR-M190の天面板の厚みはかなりのもの。高級感はハンパない

 しげしげと見ていくと、シンプルですっきりとしたデザインは好印象だが、少々あっさりしすぎというか、もう少し高級感があってもいいかと思う。特に豪華にアルミ天板を採用したDBR-M190と比べてしまうと、見た目や作りの良さには差を感じる。

 思うに、ここが両者の最大の違いだろう。東芝のREGZAサーバーは最上位モデルであり、タイムシフトマシン搭載というだけでなく、画質・音質も含めて高い実力を備えたBDレコである。

付属のリモコン。チャンネル録画用のボタンが加わるなど、いくつかのボタンが変更されている。下部のカバーを開くと、録画モード切り換えやガイド機能などのボタンがある

付属のリモコン。チャンネル録画用のボタンが加わるなど、いくつかのボタンが変更されている。下部のカバーを開くと、録画モード切り換えやガイド機能などのボタンがある

 対してDMR-BXT3000は、チャンネル録画はあってもあくまでもスタンダード機的な位置づけだ。ムリに高性能路線を突き進んで手の届かない価格にするのではなく、多くの人ががんばれば手の届く製品となっている。全録という利便性は多くのテレビ視聴者にとって魅力的な機能なので、価格を抑えて買いやすくしているというのは正しい選択だろう。

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