チェックポイント2 全録機能に違いあり!
比較的便利に使えるDMR-BXT3000
まずは最大のポイントであるチャンネル録画から見ていこう。内蔵チューナーは地デジ×6、BS/CSデジタル×3となる。ちなみに、通常録画用として地上/BS/CSデジタルチューナーが別途1つ用意されている。
つまり、チャンネル録画では、地デジ 6チャンネルとBS/CS 3チャンネルから自由に6チャンネルまで選んで蓄積録画が行なえる。地デジだけ6チャンネルでもいいし、地デジを3チャンネル、BS/CSを3チャンネル選んでもいい。
もちろん別途視聴契約が必要になるが、WOWOWなどの有料放送も登録できる。現在3チャンネルあるWOWOWの放送をすべて蓄積録画できるというのはなかなか魅力的だ。
録画するチャンネルの選択や録画設定は、リモコンの上部にある「チャンネル録画設定」ボタンで行なう。画面ではチャンネル録画状態が表示されるので、ここで録画した放送局を選ぶわけだ。
BS/CS放送は「チャンネル録画用1」でのみ選択できる。ここでユニークなのが、チャンネルごとに録画モードを選べること。画質のいいBS放送は2倍モード、地デジは3倍モードなど、自由に画質をチョイスできる。
録画モードを選ぶと視聴可能時間(番組を貯めておける時間)が表示されるので、録画モードの選択もしやすい。例えば、連ドラなどの前週分の放送)も見たいから1週間分+1日撮る、というならば、8倍モードで8日間貯めておくようにすればいい。
録画モードは2~15倍録のAVC録画のみで、DRモードは選択できない。DRモードでないと画質劣化が気になるという人にはちょっと気になる部分だろう。画質はあまり気にしないといっても最長の15倍録ともなればさすがに画質劣化が目立つ。このあたりの録画モードによる画質差は後編でじっくりと検証していくことにする。
こうした録画設定では、パナソニックと東芝で違いがあるので整理しておこう。詳しくは下の表の通りだが、パナソニックはBS/110度CS放送の録画可能で、チャンネル別に録画モードを選択できる点がメリット。対して東芝はDRモード録画ができる。
全録DIGAとREGZAサーバーの全録機能の比較 | ||
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機種名 | DMR-BXT3000 | DBR-M190 |
録画チャンネル | 地デジ×6、BS/CS×3から最大6チャンネル | 地デジのみ最大6チャンネル |
録画モード | 2~15倍 各チャンネルごとに個別選択可能 |
DR/3/4/7倍 全チャンネル共通 |
録画時間帯 | 曜日ごとに個別に設定可能 | 曜日ごとに個別に設定可能 |
記事公開当初、DBR-M190の録画モードに誤りがありました。お詫びして、訂正いたします(2013年2月21日)
DMR-BXT3000がチャンネル別に録画モードが選べるのは、チャンネルごとに独立して放送を録画する仕組みになっているため。DBR-M190の場合は録画チャンネルをまとめて管理しているので、チャンネルをひとつでも変えるとそれ以前の録り貯めた番組はすべて消えてしまう。このため一度録画設定を終えたら、おいそれとは設定を変更しにくい。
しかし、DMR-BXT3000の場合は、録画しなくなったチャンネルの番組は消去されるが、設定を変えなかったチャンネルの蓄積番組はそのまま残っている。だから比較的設定を切り換えやすい。このあたりも、誰もが気軽に使える全録レコーダーを意識して作り込んでいると思われる。