羽田の出発ロビーでも
バレンタイン特別企画が催されていた
コンテスト当日はちょうどバレンタインデーだったこともあり、羽田空港のJAL出発カウンターではバレンタイン特別企画が催されていた。
写真はJAL国際線の出発ロビーだが、ハート型のバルーンで飾られたカウンターに、チョコを持ったグランドスタッフが待機しており、搭乗手続きを済ませた旅客1人ひとりにチョコレートを配っていた。男性の旅客は、JALのサプライズに戸惑いながらもチョコをもらい、心なしかうれしそうに搭乗ゲートに向かう姿が印象的だ。
またカウンター脇には、手作りの記念撮影コーナーが設けられ、女性客や子ども連れの旅客が笑顔でカメラにピースをする光景が見られた。
日本航空ほどの大企業が、街の商店街のようなささやかなサービスを提供する光景はかなり新鮮に見える。これも同社の言う「お客様に“寄り添った”サービス」や「お客様が常に新鮮な感動を得られるサービス」という哲学の賜物だろう。
なにより日本航空ほどの大企業であっても、結局サービスというものは旅客1人ひとりとスタッフ1一人ひとりのお付き合いであり、街の商店街のようなハートフルな心を忘れていないことを思い知らされる一面だった。
日本航空の安全とサービスに対する哲学は半端ネェ!
実際に体験せねば!
先日は客室乗務員の緊急脱出訓練などをお届けしたが、日本航空の安全とサービスに関する哲学は、半端ないことがお分かりいただけただろう。もちろん国内他社だけでなく、世界各国のエアラインが安全とサービスを切磋琢磨していることには間違いない。
しかし今回取材をした限り、日本航空のその努力は本気であることがひしひしと伝わった。そして日本航空という大企業におごることなく、スタッフ1人ひとりが旅客の立場に立ってハートフルでかつ、新鮮な喜びを提供するように心がけているようだ。それは訓練されたサービスという技術でなく、スタッフ1人ひとりの真心が行動としてアウトプットされているように思えた。
新型航空機やシートの心地よさというハードウェア、そして機内やチェックインカウンターでのサービスであるソフトウェアを持っているだけでは「また乗りたい」と思えるエアラインは成立しない。旅客とスタッフをつなぐヒューマンウェアこそ、日本航空がもっとも大切にしている哲学なのかもしれない。