クアッドコアでメモリー2GBでバッテリー長持ち
地味にアツイmicroSDXC 64GB対応
長々と外観やらタッチパネルやらをチェックしてきたので、次は内部へと進もう。4.5型液晶の解像度は720×1280ドット、CPUはSnapdragon APQ8064 1.5GHz(Quad Core)、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GB、バッテリー容量が2000mAhというスペックだ。端末の価格からも当然といえば当然なのだが、解像度以外はNEXTシリーズと変わりがない。防水・防塵はもちろん、赤外線やNFC、Qi、ワンセグにも対応している。
また、一部のNEXTシリーズよりも優れている点はmicroSDXC(最大64GB)対応。音楽プレイヤーとしても使用したい場合は、特にありがたい。あとはMHL対応であればよかったのだが、DLNA経由での動画転送やAQUOS機器とのワイヤレス連携もあるため、クリティカルではないだろう。スペック性能を潰す要因になっていることもあるOS側のチューニングだが、遅すぎず早すぎずに近く、docomo Palette UIを操作している範囲内ではストレスを感じることはなかった。
気になる部分は、ストレージの扱いだ。内蔵ストレージはシステム用(5.76GB)と本体用(6.27GB)に分けられている。ファイラーからは、本体用の領域がSDカード扱いになっており、microSDカードはexternal_sdの扱いになっている。比較的よくある仕様ではあるのだが、アプリのインストール先をSDカードに移動させても、ストレージ的には内蔵ストレージのままになってしまう。そのため、Kindleのようなアプリを使用する場合は、microSDXC 64GB対応の恩恵を受けられないし、dアニメストアからアニメをダウンロードした場合も同様だ。
もちろん、ダウンロードしたデータの保存先を指定できないからで、データ保存先を指定できるアプリであれば、microSDへの保存が可能だ。初期状態でmicroSDカード側にデータが保存されるのは、カメラで撮影した写真や動画くらい。このあたりの使用変更はアップデートに期待するとして、現時点では写真データ置き場と、保存先指定が可能なアプリのデータ保存先、音楽データ置き場くらいだろうか。
バッテリー駆動時間を見てみよう。カタログスペックではデータ通信時約530分、連続待受で約370時間(静止時)とあるが、普段使いの場合の検証結果としては、次のようになった。SNSなどの通知機能をオンにした状態で、移動しながらちょくちょくメールチェックやウェブブラウズ、SNSに投稿、ときおり撮影といったよくある使い方で過ごしてみたところ、帰宅時にバッテリー時残量22%、電池使用時間は9時間1分40秒と出ていた。補足としてはエコ技は標準の設定で、明るさは25%~50%。またワンフェスで撮影したり、ツイートしたりを頻繁に行なった結果は、7時間29分。
エコモードに切り替えた場合は、バッテリー残量が20%台からだいぶしぶといため、常にスマホを操作している使い方でなければお出かけして帰宅するまで余裕で持つだろう。傾向としては100%~90%あたりの減りは妙に速い。CPU Statsでコアの動きを追っていたところ、4コアをフルに高いクロックで運用しているのが要因のようだった。充電速度については、本体側でセンサニングしているようで充電速度の制限や100%になると自動的に充電オフといったバッテリー自体の寿命保護も行なっているためか、いわゆる急速充電の速度よりも充電スピードは遅い。
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