でかいがけっこう持ちやすいデザイン
ストラップホールの位置もGood!
まずは外観から見ていこう。サイズは約64×128×10.9mm、重量は約145g。現状のスマホのメインストリームである大型化と薄化路線からすると、分厚い部類に入ってしまうが、前面と背面のラウンドフォルムで持ち心地はいい。これは背面ラウンドフォルムの描くカーブが急で、手にすっぽりとはまる印象を受ける人が多いのではないだろうか。ただ前面のラウンドフォルムは丸みがあるものの、片手持ちで操作すると刺さった感覚があった。
もともとAQUOS PHONE EXは女性向けとしてアピールされており、両手操作を前提にしているからかもしれない。その証拠か、少し背面を浮かせる感じでホールドすると(背面に触れず、つまむように持つかんじ)、ほどよく角張っているため指のひっかかりもよく、左手で持って右手で操作といった場合、とくに持ちやすく感じた。このあたりは店頭で要チェックポイントなので、まずは手にしてみるといいだろう。
なお、カラバリはブラックとホワイト、ピンク。日本男児にはブラックとホワイトがマッチするだろうか。ピンクの色合いについてはなんともなピンクであり、もっとビビットであったほうがよかった、というのが筆者の意見である。
ハードウェアボタンは本体右側面の中程に、電源/スリープボタンとボリュームボタンがあるのみだ。当然、大型化に伴い、本体頂部のボタンへのアクセスが手間だという判断だ。位置としては本体のサイズもあり、人さし指で押すよりは、中指で操作することが多くなるだろう。ちょうどいい位置にあるのは間違いないのだが、ボリュームスイッチが小さく、押し間違いが多くなってしまう点は残念。とくにアプリでボリュームスイッチで上・下スクロールを割り振っている場合は、下スクロールのつもりで指を伸ばしたら、上スクロールになってしまったというシーンに出くわす。
カバーは本体頂部のmicroUSB端子部分のみになっている。接続部の横幅もあるため、大型のmicroUSBケーブル接続可能というあたりがいい。ただ、2年間耐えてくれるのかと疑問を持つ作りだったので、基本的には慎重に取り扱うといいだろう(ドコモショップの防水キャップの取り替えの対応は柔軟なので、破損したらショップへ行こう)。おくだけ充電の「Qi」に対応しているだけだけでなく、専用の充電パッドも同梱されているため、基本的にはQiでの充電を推奨といったところだろうか。後述しているが、バッテリー駆動時間は長く、外出先で充電というケースはだいぶ減るのもある。
ストラップホールの位置と取り付け仕様は強く評価したい部分だ。端末が大型化すると、保持性を強化しても滑落の確率は上昇するし、落下時のダメージもクリティカルになる。そうなるとストラップをデコレーションの一貫ではなく、指を通して落下を防ぐ目的での運用が注目される。AQUOS PHONE EXの場合は、本体を正面から見て右下にストラップホールがあり、ある程度の長さのストラップであれば、どちらの手で持ってもストラップを扱いやすい。
ストラップの取り付け・取り外しも容易だ。防水設計であるため、お風呂でも使うという人は多いだろう。そのときストラップが布製など湿る素材である場合は、その都度、ストラップを外さなくてはならない。そこも配慮してかストラップの取り付けは、側面のストラップホールから紐を通して、引っかける形になっている。取り外すときもちょっと浮かせるだけでいいと、お風呂に入る前、バックパネルを開けてちょいっと外せるのはなかなか便利だった。
また、小粋な配慮は背面のスピーカー部分にもある。実はAQUOS PHONE EXの背面、ラウンドフォルム以外の部分はフルフラットではない。スピーカー部分が僅かに盛り上がっている。これは平面に置いたとき、フルフラットではスピーカー音量を十分に確保することができないための処理で、少し浮く部分を作ることで音の抜けをよくしている。ジャケットを装備すると気がつかない部分ではあるが、実機を手にしたときに確認してもらいたい。
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