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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第32回

withの皮をかぶったNEXT! AQUOS PHONE EX自腹レビュー

2013年02月17日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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でかいがけっこう持ちやすいデザイン
ストラップホールの位置もGood!

 まずは外観から見ていこう。サイズは約64×128×10.9mm、重量は約145g。現状のスマホのメインストリームである大型化と薄化路線からすると、分厚い部類に入ってしまうが、前面と背面のラウンドフォルムで持ち心地はいい。これは背面ラウンドフォルムの描くカーブが急で、手にすっぽりとはまる印象を受ける人が多いのではないだろうか。ただ前面のラウンドフォルムは丸みがあるものの、片手持ちで操作すると刺さった感覚があった。

 もともとAQUOS PHONE EXは女性向けとしてアピールされており、両手操作を前提にしているからかもしれない。その証拠か、少し背面を浮かせる感じでホールドすると(背面に触れず、つまむように持つかんじ)、ほどよく角張っているため指のひっかかりもよく、左手で持って右手で操作といった場合、とくに持ちやすく感じた。このあたりは店頭で要チェックポイントなので、まずは手にしてみるといいだろう。

 なお、カラバリはブラックとホワイト、ピンク。日本男児にはブラックとホワイトがマッチするだろうか。ピンクの色合いについてはなんともなピンクであり、もっとビビットであったほうがよかった、というのが筆者の意見である。

本体正面。上部に120万画素インカメラ、受話口、近接センサー、環境光センサーと並び、下部にマイクがある。そして最下段にあるのがイルミだ。キーはすべてオンスクリーン

本体背面。1310万画素アウトカメラ、赤外線、スピーカー、LED。中央部にはNFCアイコン、その下にQiのアイコンがプリントされている

 ハードウェアボタンは本体右側面の中程に、電源/スリープボタンとボリュームボタンがあるのみだ。当然、大型化に伴い、本体頂部のボタンへのアクセスが手間だという判断だ。位置としては本体のサイズもあり、人さし指で押すよりは、中指で操作することが多くなるだろう。ちょうどいい位置にあるのは間違いないのだが、ボリュームスイッチが小さく、押し間違いが多くなってしまう点は残念。とくにアプリでボリュームスイッチで上・下スクロールを割り振っている場合は、下スクロールのつもりで指を伸ばしたら、上スクロールになってしまったというシーンに出くわす。

 カバーは本体頂部のmicroUSB端子部分のみになっている。接続部の横幅もあるため、大型のmicroUSBケーブル接続可能というあたりがいい。ただ、2年間耐えてくれるのかと疑問を持つ作りだったので、基本的には慎重に取り扱うといいだろう(ドコモショップの防水キャップの取り替えの対応は柔軟なので、破損したらショップへ行こう)。おくだけ充電の「Qi」に対応しているだけだけでなく、専用の充電パッドも同梱されているため、基本的にはQiでの充電を推奨といったところだろうか。後述しているが、バッテリー駆動時間は長く、外出先で充電というケースはだいぶ減るのもある。

本体左側面。ないもないが、クリアパーツがアークを描いているのがちょっとかわいい

本体右側面。電源/スリープボタン、ボリュームボタンがある。ボリュームボタンは女性の指先大の大きさで、男性からすると小さく感じる人が多いのではないだろうか。また写真左端に見えるのがストラップホール

本体頂部。ヘッドフォンジャックとmicroSDカードスロットがある。カードスロットカバーはミゾが大きくアクセスしやすい

本体底部。巨大なイルミが特徴的。中心部が強く光るのみだが、クリアパーツ内を光が走るため、パッと見は下部全体が光っているようにも見える

この部分はすごくまぶしくて目立つため、意外と手元操作時はウザいことも。遠目からでも通知があることがわかるのはなかなか気に入っている

 ストラップホールの位置と取り付け仕様は強く評価したい部分だ。端末が大型化すると、保持性を強化しても滑落の確率は上昇するし、落下時のダメージもクリティカルになる。そうなるとストラップをデコレーションの一貫ではなく、指を通して落下を防ぐ目的での運用が注目される。AQUOS PHONE EXの場合は、本体を正面から見て右下にストラップホールがあり、ある程度の長さのストラップであれば、どちらの手で持ってもストラップを扱いやすい。

 ストラップの取り付け・取り外しも容易だ。防水設計であるため、お風呂でも使うという人は多いだろう。そのときストラップが布製など湿る素材である場合は、その都度、ストラップを外さなくてはならない。そこも配慮してかストラップの取り付けは、側面のストラップホールから紐を通して、引っかける形になっている。取り外すときもちょっと浮かせるだけでいいと、お風呂に入る前、バックパネルを開けてちょいっと外せるのはなかなか便利だった。

 また、小粋な配慮は背面のスピーカー部分にもある。実はAQUOS PHONE EXの背面、ラウンドフォルム以外の部分はフルフラットではない。スピーカー部分が僅かに盛り上がっている。これは平面に置いたとき、フルフラットではスピーカー音量を十分に確保することができないための処理で、少し浮く部分を作ることで音の抜けをよくしている。ジャケットを装備すると気がつかない部分ではあるが、実機を手にしたときに確認してもらいたい。

バックパネルを開けたところ。ストラップホールは内部で引っかける形になっている。また防水設計としては特筆すべき点はない

付属のイヤフォン。ワンセグ用追加アンテナとしても機能するが、あんまりよくない音だったので箱の中で眠ってもらっている

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