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冬もまだまだ タッチ対応防寒グローブでスマホは操作可能?

2013年02月11日 12時00分更新

文● 小林誠

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静電気は気にしなくていい?

 スマホ対応の手袋は電気が通りやすい、ということは「静電気」の心配は無いのだろうか?

 中学校の理科の授業を振り返ると、ドアノブに触って「パチッ」となるのは、身体にたまった静電気が放電されるために起きる現象だという。しかし筆者は身体にあまり静電気がたまらない体質のようであまり気にしたことがない。

こんな手製の静電気発生器を作った

 そこで逆の方法をとることにした。「ライデン瓶」と呼ばれる、理科の実験で使う静電気を貯める装置を作り、ライデン瓶から私の身体に電気を流してみるのだ(ライデン瓶については検索などしてほしい。誰でも作れるが心臓の弱い人や嫌がっている人には試さないように)。

 通常は指先にピリッとくる程度の電気が流れるが、今回は当然ライデン瓶に触れるのは防寒手袋の導電部分だ。

メーカー
/ブランド
hasky Seirus OUTDOOR RESEARCH Y’s original エレコム
製品名 スマホ対応防水グローブ ウィザードEXオールウェザーグローブ AMBIT GLOVES 防水防寒手袋 P-GV14BK
静電気 感じない 感じない 感じない 感じない 感じない

 塩ビのパイプにティッシュをこすり、その静電気を10回ライデン瓶に貯めた。直接指先を近づけるとピリッとくるが、どの手袋(普通のスマホ対応手袋も含む)で試しても何も感じることはなかった。電流が小さいせいか、手袋の素材など別のせいかは分からない。

スマホの操作に対応した指先から静電気が伝わることは予想外にもなかった

 また冬場は湿った状態になる可能性もあるので、導電繊維の部分を濡らした状態にして、同じテストを行ったが、普通のスマホ対応手袋を含めてどの手袋でも何も感じなかった。

 実際にはたとえばドアノブをつかんで静電気でピリッ、というシーンは導電繊維よりも手のひらの素材が問題になると思うし、ライデン瓶の静電気がどの程度強いのか、という問題もあるのであまり意味がないかもしれないが、一応参考までに紹介してみた。


本気で防寒を考えるならAMBITだが
たまに大雪程度ならスリムサイズで

 もし見た目を気にせず、雪山で使うことを想定するのならOUTDOOR RESEARCHの「AMBIT GLOVS」だろう。防水性は見事だし、タッチ操作も想像以上に可能だ。しかし価格、その大きさを考えると普通は買いにくい。

 となると、二番手以降でオススメになるのが、Y’s originalの「防水防寒手袋」、そして雪が降っていれば湿って操作もしやすくなると考えてSeirus「ウィザードEXオールウェザーグローブ」になると考えられる。

 たとえば東京のように1シーズン中1、2回雪が積もる、といった地域ではどうだろう。さすがにその雪の日のためだけに、高価なものやスキーグローブを用意しておくことはできない。雪合戦をしても濡れたくないというのなら上の3つだが、ちょっと雪を払うくらいならhasky「スマホ対応防水グローブ」、エレコムの「P-GV14BK」でも十分だろう。化繊のものよりは確実に浸水はしにくい。

 残念ながら誰にでも「これを選べば間違いない」という手袋は見つからなかったが、雪の中でもスマホを操作したい、そんなスマホが好きで仕方ない人に少しでも参考になれば幸いだ。ただし、極端に寒いところではスマホのバッテリーの性能は低下するので、その点は注意のほどを。

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