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富士見iPhoneクラブ 第107回

日本にも来るといいな! そんなアメリカのiPhone事情

2013年02月10日 12時00分更新

文● iPhoneクラブ製作委員会

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「iPadで教科書がいらなくなる!」の道は険しい……

じまP 電子書籍といえば、学校の教科書市場も変わっているんですか?

マッチャン これが実は変わっていないんです。一番の原因はお金がないことですね。教育予算って、もともと各州では聖域扱いだった。特にカリフォルニア州ではたくさん確保していた。そこが20億ドルとかカットされて、授業日数を減らして……。カリフォルニア大学では、年間9%学費が上がったりしているんです。

じまP 9%って相当な数字ですよ。

カリー それこそ、iTunes Uとかでなんとかならないんですかね。

マッチャン まだそこから収益が上げられていないというのもありますけど、教育の場合って、単位を発行すること自体がサービスだと考えられているんです。単位を発行する見返りに学費を払う……もちろん、教育サービスが間に介在しますけれどもね。だから、iTunes Uで発行する単位を、普通の単位として認めていいのかと。

ニッシー 放送大学みたいに、通信を前提としてカリキュラムを組んでいるならいいんだけれどもね。

マッチャン それでちゃんと勉強していない学生に単位をあげちゃうと、教育レベルが下がって、大学のランキングが下がって、学生が集まりにくい……というループになっちゃうわけです。そのコントロールはセンシティブな問題ですよね。

ニッシー iBooksが出てきたときに「これで教科書が変わるんじゃないか?」って言われていたけど、なかなかそうもいかないと。

マッチャン iPadを導入するお金がないんですよ。アメリカは、教科書が基本無料で、学校の備品扱いなんです。それを3年とか6年とかで使いまわすんです。だから子供は書き込んじゃいけないし、毎年新学期になると、教科書に消しゴムをかけるというのが恒例行事だったりする。でもiPadだと、1人につき、必ず1台提供しないといけないですよね。

AppleはiPad miniの様々な使用シーンを見せているが、「電子書籍」「電子教科書」はやはり大きなポイントだ

カリー そうなんだ。でも、アップデートがすぐできるからいいんじゃないか、とか思うわけですけど。

マッチャン 理想はそうなんですけど、まず最初にタブレットの代金が出ないんです。もちろんニューヨークの富裕層の学校とかは、積極的にやっていたりもするんですが。

じまP 日本の「教科書を買う」という考えだと、教科書代わりにiPadというのもいいかなと思えたんです。でも「無料で備品を貸し出す」というのが当たり前のところに、タブレットを買わせるとなると、これは高額ですね。

マッチャン その一方で、iBooks Authorで教科書を作って、出版社を通さずに売るみたいなことはできるようになっている。まあ、iBooks Authorで作ったものはiBooks Storeでしか売れないんですけどね。

ニッシー 副読本みたいなものを作るのにはいいかもってことでしょうか。ただ、iPadを持っている層と持っていない層で、教育格差が起きそうですね。

マッチャン あとはPagesでEpub形式で書きだして、iBooksでもKindleでも使えますよとか。iBooksのEpub書き出しは、凝った装丁にするには難しいですが、ワンタッチで書籍ができてしまうので。2月から月1冊Kindleで書きだそうとかいうのも全然できますよね。

カリー iPhoneクラブも、Kindle向けに日本カルチャーを紹介する企画をやりますか。

ニッシー 日本カルチャーの前に、俺たちプロレスラーのカッコしてて大丈夫なのかな。

じまP あらぬ誤解を招きそうですね……。

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