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シンセからチューナー、ギターまで

MS-20が復刻!本気すぎるKORGの新製品群を見た

2013年02月09日 12時00分更新

文● 四本淑三

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全体的にアップデートされたWAVEDRUM

 KORGの独創的技術の象徴ともいうべきものに「WAVEDRUM Global Edition」もあります。電子パーカッションでありながら、生楽器のようなニュアンスで演奏できるというユニークな楽器で、入力のニュアンスや、リムショット、ブラシのようなヘッド面を擦った音まで、リアルに再現します。

 その秘密は、ヘッド面の振動をギターのピックアップなどに使うような、ピエゾセンサーで拾っていること。その信号を加工し、モデリング技術で楽音を成立させるという独自の発想が、このWAVEDRUMの基本。ヘッド中央には感圧センサーも仕込まれていて、ヘッドを押し込むとチューニングが変化するような効果も得られます。

 今回登場した「WAVEDRUM Global Edition」は、先に発売されていた「WAVEDRUM ORIENTAL」の音色をすべて含めた上で、ハードウェアのリファインが図られたということです。

メタリックブルー基調の「WAVEDRUM Global Edition」。「WAVEDRUM」のロゴ下にピックアップがありヘッドの振動を拾う

 まずピックアップの感度が上がり、微細な入力への応答性が向上。入力感度の調整も可能となり、プロのように強く打面を叩けない初心者にも、WAVEDRUMの醍醐味が満喫できるとのこと。

 音色を切り替えるスピードも高速化。ノブを回しておおむね2拍程度のタイミングで、次の音色に切り替わるようになったということです。もともとパネル面のボタンにメモリーさせた音色は一発で呼び出せましたが、これで演奏中の音色バリエーションも増えるでしょう。本体にメモリーされる音色は、ユーザー音色が200、プリセットが200となっています。

 地味な点ですが、ヘッドホンの出力も強化されています。以前は出力される音より、打面の生音の方が大きいこともあったらしく、その対策ということです。こうして更に完成度が高まったWAVEDRUMですが、お値段は前と変わらず実勢価格で3万9800円。発売は2月10日。明日から売ってます!

前のモデルまではなかった「KORG」ロゴがついに登場

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