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「Endeavor NY2300S」ロードテスト 第5回

エプソンダイレクトの14型PCはどれだけ使える?

100%負荷12時間!Endeavor NY2300Sを過酷なビジネス現場でテスト

2013年02月08日 11時00分更新

文● 林 佑樹

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100%負荷12時間をあっさりとクリア!

 結果から言うと、Endeavor NY2300Sは100%負荷12時間を耐えきった。Prime95、FURMARKともにエラー落ちもなく、もちろん、Windows 8が落ちることもなかった。これなら、メールやWord/Excel、Webブラウザなど一般的なビジネスツールをビジネスアワー中使い続けても、ハードウェアトラブルでPCがダウンしてデータが消えるといった悲劇に直面することはなさそうだ。

 12時間のテストを行なった後、筐体の温度も測ってみた。室温が22℃だったのだが、外装部の温度は42~44℃で、手にもっても「ちょっと暖かい」くらいのものだった。左側面の排気ファンのある部分は高熱になったが、直接触れることのないヒートシンクが48℃になったが、通常の利用ではまったく問題ないだろう。

左側面の温度。上昇していたのは、排気スロット周辺のみで、ヒートシンクは48℃前後、外装部は42~44℃だった。そのまま持ち歩いても、デスクから会議室程度ならば気になることはないだろうが、夏場の場合は不快に感じる人が多いと思われる

 下の写真の通り、キーボード面も意外と温度上昇はしていない。通気性も高い、やや大型の筐体ならではだろうか。排気ファン直上の温度は、25.6~26.3℃。筐体の厚みに加えて、キーの隙間から排気がもれているため、温度の上昇が抑えられているようだ。そのほか長時間駆動による熱を持つ部分の拡大は、写真の通りだった。

キーボード面の温度傾向。排気ファン直上よりも、パームレスト左側の温度上昇が目立った。ピンポイントで熱をもっているため、CPUのある位置だろうか。気になるようであれば、ジェル系の緩衝材を貼り付けてもよい。直そのほかの部分、色を塗ってないところは22.5~23℃程度でほぼ室温と同じだった

 Endeavor NY2300Sは、14インチディスプレイにOSも付いて3万4980円から購入できる低価格機だ。リーズナブルは嬉しいが、一方で「安かろう悪かろう」のイメージを持つ方もいるだろう。だが全5回の連載で使い込んだ結果、Endeavor NY2300Sは、打鍵しやすいキーボードやオフスイッチ付きのタッチパッドを持つなど操作性はよく、バッテリーは実測で6時間弱動き、ビジネスに使えるパフォーマンスを持ち、さらに12時間酷使しても問題なく動作する事が分かった。

 安くてしっかり使えるノートPC。それがエプソンダイレクトの「Endeavor NY2300S」だ。ビジネス用PCの追加導入やリプレイスを考えている企業にぴったりの製品といえるだろう。

温度計測にはオーム電機の赤外線温度計「Mr.Check TN006」を使用した。低価格のわりに精度の高さが魅力の製品で、店頭・通販ともに2000円以下が多い

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