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徹底活用!! Androidスティック端末をしゃぶりつくす! 第3回

激安AndroidスティックはPC代替機として使えるのか!?

2013年02月08日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Androidスティックでテレビは見られる?

ピクセラの「PIX-BR321」。1月中旬発売予定だったが、専用アプリの開発の都合で2月下旬に延期された

ピクセラの「PIX-BR321」。1月中旬発売予定だったが、専用アプリの開発の都合で2月下旬に延期された

 スマートテレビ的に使うということであれば、やっぱりテレビは見れたほうがいい。そして最近ではAndroid端末に対応したテレビチューナー製品が登場しはじめている。

 たとえば、ピクセラが2月下旬に発売予定の「PIX-BR321」(予想実売価格1万7000円前後)はAndroid対応の地上/BS/CSデジタルチューナーボックスで、専用アプリ「StationTV for Android」を端末にインストールすることでテレビを視聴できる。

 チューナーとAndroid端末間は無線LANで接続し、DTCP/DTCP-IPとは異なる独自の暗号化技術が使われている。2013年のアップデートで録画機能も追加される予定だ。

 ただし、前ページのとおり著作権保護されたコンテンツはHDMI出力できない、ということであればこの製品も当然使うことはできないだろう(今回、機材が間に合わずに試すことができなかった)。

追加費用なしでテレビ&Androidを便利に使うワザ

 いよいよスマートテレビ的な使い方は絶像的だなぁ、と思われるのだが、もう少し単純に考えると、スティック型Android端末と組み合わせると大変便利な機能がほとんどのテレビには備わっている。それが2画面表示機能だ。

テレビの2画面表示機能を利用したイメージ(右のテレビ画面はハメコミ)。案外「ジョルテ」などのカレンダーアプリを表示させておくと便利かも

テレビの2画面表示機能を利用したイメージ(右のテレビ画面はハメコミ)。案外「ジョルテ」などのカレンダーアプリを表示させておくと便利かも

 テレビの2画面表示機能を利用して、片方でにテレビ放送を表示し、もう片方にスティック型Android端末の画面を表示する。たとえば、ある番組を観ながら、スティック型Android端末にインストールしたTwitterクライアントでその番組についての感想をツイートする、というような使い方ができるだろう。

 テレビにもよるが、2画面表示で片方の画面を大きくしたり、ピクチャーインピクチャーで手前に表示される画面の位置を自由に変更できるものもある。使い方次第ではテレビがより便利になるだろう。

「おしえてリモコン」の画面。現在放送中の番組のTwitterでの盛り上がり度グラフで表示する。問題は画面の回転に対応していないので、テレビに表示すると横向きになること

「おしえてリモコン」の画面。現在放送中の番組のTwitterでの盛り上がり度グラフで表示する。問題は画面の回転に対応していないので、テレビに表示すると横向きになること

 そんな使い方で便利そうなアプリもいくつかある。例えば、シャープが提供している「おしえてリモコン」は、現在放送中のテレビ番組に関してTwitterでの盛り上がり度をリアルタイムでグラフ表示してくれるアプリ。面白い番組が一目で分かるのだ。

 各番組に対するツイートが見られるほか、投稿も可能。さらに、テレビ番組に登場した商品をオンラインで簡単に購入できる機能も搭載する。

 また、ネットワーク機能内蔵のデジタルカメラやデジタルビデオカメラのリモート制御アプリやAVアンプなどテレビ接続型の外部機器をコントロールするのも便利だろう。最近のAVアンプはスマホ対応が進んでおり、専用アプリでリモートコントロールできる機種がほとんどだ。

 BDレコーダーでも専用のリモコンアプリを用意するものが増えてきたが、こちらは付属のリモコンを使ったほうが便利な気がする。テレビは基本的に外部入力2系統の同時表示はできないので、BDレコーダーなどの画面とスティック型Android端末の画面とを同時に表示できないからだ。

左から、キヤノンの無線LAN内蔵デジカメの写真を表示できる「Canon CameraWindow」、JVCケンウッドの無線LAN内蔵ビデオカメラをリモートコントロールできる「Everio sync. 2」、パイオニアのAVアンプをコントロールできる「iControlAV2」。横表示に対応するかはアプリ次第だが、この中ではEverio sync. 2のみが横表示に対応。意外と少ない

どちらかというと制限が目立つスティック型Android端末
今年登場する新製品に期待!

 というわけで、3回にわたってスティック型Android端末をしゃぶりつくしてみたわけだが、正直スマホやタブレットをストレートに大画面で利用できるというわけではなく、さまざまな制約が発生することが分かった。

 PC的な使い方はなんとかできそうだし、メールやウェブブラウズは問題なし。なにより、Androidとの親和性が高いので、手持ちのスマホとスケジュールを共有してカレンダー表示する、といった用途にうってつけのような気がする。価格が安いということで、そのあたりを踏まえても使う価値はあると思う。

スティック型Android端末の未来はau「Smart TV Stick」などの新端末にかかっている!?

スティック型Android端末の未来はau「Smart TV Stick」などの新端末にかかっている!?

 さらに、第1回の記事でも触れたように、2013年はスティック型Android端末が各社から続々と登場する予定となっている。それにより、古いテレビのスマートテレビ化がより一層、我々の目の前で実現されていくこととなる、かもしれない。

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