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Google、著者確認が済んだコンテンツを検索結果の上位に表示へ

2013年02月07日 02時20分更新

記事提供:SEMリサーチ

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Wall Street Journal によると今年4月に発売される、米Google・Eric Schmidt氏の著書「The New Digital Age」に、こんな記述があるとのこと。『認証されたオンラインプロフィールと結びつけられた情報は、認証なしのコンテンツよりも検索結果の上位に表示する』。

Search engines: “Within search results, information tied to verified online profiles will be ranked higher than content without such verification, which will result in most users naturally clicking on the top (verified) results. The true cost of remaining anonymous, then, might be irrelevance.”[The Future According To Google’s Eric Schmidt: 7 Points, The Wall Street Journal, February 1, 2013]

ちょうど2013年の展望でAuthor Rankに言及しましたが、それです。本人確認に利用するプロフィール情報は当然、Google+ が想定されます。別に匿名だから情報の信憑性が相対的に低いということは全くないのですが、一方で、Google+ネットワークを通じて面識がある、あるいは著者が明確になっているコンテンツが(検索結果で)選択されやすいのも事実。もともと、Google がauthorship markupをリリースした当時、検索において著者情報(authorship markup)を活用できる可能性を注視するとの見解も出していましたので、具体的にそれを実現するための動きなのでしょう。

Google+はソーシャルプラットフォームとしては(利用者が増加中とはいえ)まだまだ日本はゴーストタウン。しかしウェブ環境の変化やGoogleの向かっている先を考えると Google+ は外せない存在であるのも事実。実際に Google が検索とGoogle+プロダクトを融合してくることを見越して対応を検討しても良いのかもしれません。

といっても、(少なくとも現状のGoogle+の仕様において)一般企業が対応するというのは難しいのも事実です。ジャーナリストやライターなどオンラインで情報を発信している個人や、あるいは、私のように企業に所属するけれども名前出して記事書いているような場合は有効ですが、多くの企業は必ずしもそうではないですし。また、そもそも著者情報自体が関係の無いコンテンツも多数ありますので、どういう性格のコンテンツを発信しているのかにもよります。たとえば企業の製品情報や、ある商品へのレビューや価格情報のページそれ自体は書き手が関係ありませんし、検索利用者もそこに個の信頼性を求めないでしょう(レビューのサクラなどはまた別の話)。

本人確認+書き手がわかるコンテンツ+検索という組み合わせは Facebook もできなくはないですが、所詮は Facebook の閉じた空間でのコンテンツに限定されるので、Googleと比べるまでもありません。Microsoft Bing が Facebook と連携するにしても、Google の Authorship markup 相当のものを実現できるレベルまで提携を進められるのか・・・。いずれか一方がもう一方を買収してしまえば別ですが。

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