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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第289回

OM-DやXZ-2などで撮る“冬っぽい!”猫カット

2013年02月01日 15時30分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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とても暖かそうな猫ととても寒そうな猫

いつも猫がたくさんいる通りなのに今日はいないなと思ったら、発泡スチロールでおとなしくしておりました。冬だからしょうがないですな(2013年1月 オリンパス XZ-2)

いつも猫がたくさんいる通りなのに今日はいないな、と思ったら、発泡スチロールでおとなしくしておりました。冬だからしょうがないですな(2013年1月 オリンパス XZ-2)

 寒いときは暖かい部屋でおとなしくしてるのも冬の猫の特徴。

 まずは発泡スチロール。発泡スチロールって見た目以上に暖かいのだよね。中はぬくぬく。そこでぼりぼりとあごを掻いておりました。

 日差しがないとシャッタースピードを上げられないのでぼりぼり掻いてる足がブレてるけど、それはそれで臨場感があってよし。

 大事にされている猫は、もっとぬくぬくした部屋を作ってもらってます。いやほんとに大事にされているのなら家の中に入れてもらってるだろう、とかそういうツッコミはなしの方向で。

いつのまにか断熱構造にバージョンアップしてた猫のおうち。いつもここで寝てます。気持ちいいのかまったく起きません(2012年11月 ニコン Nikon1 V2)

いつのまにか断熱構造にバージョンアップしてた猫のおうち。いつもここで寝てます。気持ちいいのかまったく起きません(2012年11月 ニコン Nikon1 V2)

 何しろ、猫ベッドの中に座布団やらタオルやらを入れてもらって、周りを保温シートやら発泡スチロールやらで囲ってもらって、これなら冬もあたたかろうと。

 あまりにぬくぬくしていて私が近づいてもピクリともせず。実はこの猫の家、訪れるたびにバージョンアップしてて面白い。昔は単なる段ボール箱ひとつだったのに。

 暖かそうな猫の次はその真逆で、とーっても寒い日の猫を。

 東京にどかっと雪が降った日、もしかして雪と猫の写真を撮れるんじゃないかとわざわざ出かけたのは私です。

 でも考えてみたら、雪の日に猫が駆け回ってるわけがないわけで、さすがに無謀だったかなと思ったら、放置されてる壊れた冷蔵庫の中にちょこんと座っておりました。サバトラっぽい猫が。

 思わず差してた傘を投げ捨てて撮影開始。

寒い雪の午後。後ろに見えるのは多摩川の川原。こんな日に誰もいない川べりへ猫を求めて出かける方もかなり酔狂かと思う(2013年1月 オリンパス OM-D E-M5)

寒い雪の午後。後ろに見えるのは多摩川の川原。こんな日に誰もいない川べりへ猫を求めて出かける方もかなり酔狂かと思う(2013年1月 オリンパス OM-D E-M5)

 この冬っぽい背景に寒そうな冷蔵庫に猫。 あつらえたようなシチュエーションにいてくれてありがとう。

雪の中を走らせてしまってすまん。足が半分くらい雪に埋まってた(2013年1月 オリンパス OM-D E-M5)

雪の中を走らせてしまってすまん。足が半分くらい雪に埋まってた(2013年1月 オリンパス OM-D E-M5)

 だがしかし、普段は人に慣れてる猫なのに、状況が状況だけにびっくりしたのか、タタッとおうちの方へ去ってしまったのである。ああ、せっかく雪景色を楽しんでいるところを邪魔しちゃってすまんかった。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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