スペック以上の軽快動作を実感!
前述の通りCPUはCore i5-3317Uで、スペック的にはいたって標準的といってよい「dynabook R822」。実際の快適度はいかばかりかをチェックしてみよう。
まず「Windows エクスペリエンス インデックス」をチェックしてみると、ほかの同程度のスペックを持つマシンでも見られる、グラフィックスが弱めという傾向は出たものの、それ以外の項目はかなり高めの数値。定番のベンチマークソフト「PCMark 7」のほうも4000オーバーと、かなり優秀なスコアをマークした。
また、オンラインゲームのベンチマークを試したところ、こちらも映像がカクカクする感じもなく、いたってスムースに再生。3D描写能力を測る「CINEBENCH」は、目につくような好結果ではなかったものの、よほど大きなマシンパワーが問われるゲームでない限り、十分に楽しむことができそうだ。
「dynabook R822」はモバイルPCということで、特に気になるバッテリーの持ち具合だが、こちらは「BBench」を用いてチェック。「10秒ごとに10文字のキー入力」「輝度は最大」「動画をエンドレスで再生」という、電力を相当消費する状況下で、バッテリーの持ち時間を計測したところ、結果は約3時間21分だった。一般的な映画なら、余裕で観られる駆動時間を確保している。
コンバーチブルPCの本命モデル
「dynabook R822」の実機をひととおり使ってみた印象は、重量・バッテリー容量に関しては、やや物足りないところはあるものの、そのマシンパワーはスペックから想像できるレベル以上ということだ。CPUはCore i5だがビジネスユースはもちろんのこと、それ以上にマシンパワーを要する動画視聴やゲームなどもサクサクこなせる。モバイル性に関する弱点をカバーして余りある性能を誇るのは間違いなく、外出時のマシンの持ち運びは稀だというユーザーなら、大本命となる1台と言える。
以前紹介した同社の「dynabook Satellite T642」もそうだったが「Microsoft Office Home and Business 2010」をはじめ各種アプリケーションが付属しており、その用途の広さも大いにウリとなるところだろう。特にスタイラスペン(別売)を用いたペン入力にも対応している「dynabook R822」なら「Photoshop Elements 10」と併せて画像加工にも活用もできそう。
また、従来までのノートPCスタイルでの使いやすさに関しても、「dynabook R822」は優れていた。コンバーチブルPCを試してみたいけど、その使い勝手に少し不安を感じるというユーザーには、十分に検討する価値がある。
