3Wayスタイルが独特!
「dynabook R822」は、OSにWindows 8を採用したコンバーチブルタイプのウルトラブック。ディスプレーは12.5型ワイド液晶採用しており、他社コンバーチブルタイプのモデルと比べると画面サイズがやや大きめなのが特徴だ。
タブレットからノートPCへのモードチェンジは、タブレット状態になっている液晶部を、水平にスライドさせてから、好みの角度に起こすという仕組み。独特なのは、その液晶部をスライドさせて起こさない状態のままでも使える点。たとえば、テーブルを挟んで対面に座っている相手に画面を見せつつ、こちらはキーボードを使って操作……といった使い方もできる。
「dynabook R822」のCPUはCore i5-3317Uで、メモリーは8GB、ストレージは128GBもしくは256GBのSSDを搭載している。インターフェースのほうは2つのUSB3.0端子に加え、HDMI映像出力を備えるが、アナログ外部ディスプレー出力はなし。また無線のIEEE802.11nに対応する一方で、有線LAN端子は省略されている。
今回の評価機「dynabook R822/WT9GS(PR822T9GNHSW)」には、「Microsoft Office Home and Business 2010」が標準搭載される。「Word」「Excel」にくわえて「PowerPoint」も付いてくるパッケージだ。また、画像編集ソフト「Photoshop Elements 10」、動画編集ソフト「Premiere Elements 10」のインストールDVDも付いており、ビジネス・趣味を問わずさまざまな利用シーンに対応できる。さらに、アプリを素早く探し出せる「デスクトップアプリメニュー」をはじめとした各種ナビ機能も充実しており、パソコン初心者でも安心だ。
ノートPCスタイルの使い勝手が良好!
タブレットモードにした「dynabook R822」を実際に手にしてみると、12.5型ワイド液晶ということで、ディスプレーはかなり大きめに感じられる。やはり大きなディスプレーだと、画像や動画を見る際に迫力が違うし、また指先でのタッチ操作にしても、コンパクトサイズのモデルより操作しやすい。
少々気になるのは本体の重さだ。カタログ値では約1.49kg。実際のところ際立って重いわけではないが、従来のタブレットPCと同じ感覚で、寝転がって片手で持って操作するとなると、かなり腕が鍛えられそうである!?
一方、ディスプレーにはIPS液晶パネルを採用しており、視野角はかなり広い。ディスプレー表面は光沢加工が施されており、映り込みが多少気になるものの、表示される映像は非常に精彩だ。
また、「dynabook R822」の画面には耐指紋コーティングが施されている。タッチ操作をしていると、液晶画面への指紋の付着は不可避だが、このコーティングによって、画面に付いた指紋がさっと拭き取りやすくなっている。
ディスプレーをスライドさせて起こすと、使い慣れたノートPCのスタイルに変化する。キーボード面には、暗所でもタイピングしやすいバックライトが採用されており、キーひとつひとつはやや横長の形状だが、打ちにくいことはない。それどころか、クリックパッドのスペースもしっかりと確保されているなど、ノートPCとしての使い勝手がまったく損なわれていない点がうれしい限りだ。
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