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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第9回

PCを遠隔操作する「iTeleport: VNC &RDP」を徹底解説

2013年01月31日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 外出先で自宅のPCに入っているデータが必要になることはよくある。そんな時に便利なのが遠隔地のPCをリモート操作できるアプリだ。今回は定番の「iTeleport: VNC & RDP」の使い方を紹介しよう。

外出先でも、iPhoneで自宅のPCを操作できる

手軽に利用できる遠隔操作アプリ

 自宅のPCに保存してある作業中のプレゼン資料や以前参照したオフィス文書が必要になることはよくある。「Dropbox」などのクラウドサービスに保存していれば、専用アプリでアクセスすることができるが、容量が限られているのがネック。やはり、外出先からも自宅PCを直接操作できるのが理想だ。そこで、活躍するのがPCの遠隔操作アプリ。無料アプリも公開されているものの機能がイマイチ。遠隔操作アプリは有料アプリの方がオススメだ。

 歴史が古く、高機能で使いやすいのが「iTeleport: VNC & RDP」だ。バージョンアップを繰り返し、iPhone 5にも対応。遠隔操作する方法には、RDP(Remote Desktop Protocol)とVNC(Virtual Network Computing)の2種類があり、「iTeleport: VNC & RDP」はどちらにも対応している。価格は2200円と高めだが、いざというときに節約できる時間や交通費を考えれば、一発で元が取れる。とはいえ、自宅のマシンにも作業が必要になるため、あらかじめ導入しておくことをオススメする。

 RDPはWindowsの上位エディションが標準で備えているリモートデスクトップ機能を利用して遠隔操作する。VNCはWindowsのエディションを問わずに利用できる代わりに、VNCソフトのインストールが必要になる。

iTeleport: VNC & RDP App
価格2200円 作者iTeleport Inc.
バージョン6.1.3 ファイル容量15.7 MB
カテゴリーユーティリティ ユーザーの評価(4.0)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 4.0以降

操作されるPCにソフトをインストールする

 まずは、操作されるWindows PCやMacに「iTeleport Connect」というソフトをインストールする。「iTeleport」のウェブサイトからダウンロードしよう。対応ソフトは、Windows XP/Server/Vista/7となっているが、8でも問題なく利用できた。

 「iTeleport Connect」を起動したらGmailのアカウントとパスワードを入力し、「Connect」をクリック。ステータスが「Connect」に変化したら準備完了だ。

「iTeleport」のウェブサイトから「SUPPORT」を開き、利用しているPCに合わせたツールをダウンロードする

「iTeleport Connect」をインストールする。ウィザードの最後で「Launch iTeleport」にチェックを入れ、「Close」をクリック

操作手順が表示されるので「OK」をクリック

Gmailアカウントを入力し、「Connect」をクリック

接続完了

 基本的には初期設定のまま利用できるが、利用する度に「iTeleport Connect」の起動が必要になる。PC起動時に同時に接続準備をするなら、設定を変更しよう。まずは「Disconnect」をクリックして、接続を切り、「Advanced Settings」を開く。設定画面が開いたら、「Launch on reboot」にチェックすればいい。

「Launch on reboot」を有効にすれば、自動的に起動するようになる

VNC Server
Enabled:VNCサーバーを有効にする
Run VNC Server:VNCサーバーを実行する
Use Gmail Password for VNC Password:GmailのパスワードをVNCのパスワードにする。チェックを外すと手動で設定できる
Default VNC Port:VNCで利用するポート
Search for VNC Server on port:ほかのVNCサーバーを探す
RDP Proxy
Enabled:RDP Proxyを利用する
Search for RDP Server on port:利用するRDPサーバーのポート
その他
Google Connection Method:Googleに接続する方法を選択する。通常はセキュアーな「HTTPS」を選べばいい
Keep service connected on close:ウィンドウを閉じてもサービスを続行する
Launch on reboot:PC起動時に「iTeleport Connect」も起動する
No Internet Access:インターネットに接続せず、LANのみで利用する際にチェックする
Enable anonymized dada collection:iTeleportが匿名データを収集することを許可する
Save log to file:ログをファイルに書き出す

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