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T教授の「戦略的衝動買い」 第228回

紙でもないスマホでもない手書き? 電子ノートを迷走買い

2013年01月30日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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似てるように見えるけど、比較にならない並べただけのガジェット。左から、GALAXY Note II、電子ノート、Kindle Fire HD、Nexus 7

 商品の発想基盤は、単なるアナログなシステム手帳の筆記部分とメモ管理部分を、デジタル技術に置き換えただけ。そのためなにかを思いつき、筆記を始める際の操作は極めて簡単だ。まず電源を入れて、画面の最下段に表示されている「ノートを作る」をスタイラスで選択するだけだ。

実際に書いてみるとこんな感じ……写真撮りが下手な筆者だが、確かにこんな雰囲気

ノートブックの表紙は自分で自由なものを手書きで作れる

 すると画面上には、「Note Book」という名称のデフォルト・ノートブックが一冊作成され、最初のページのブランクフォームが画面上に表示される。フォームの種類は、横罫や縦罫、マス目にリーガルパッド、週間カレンダー、To Doイメージなど、全部で9種類が用意されている。デフォルトのまますぐに書き始めるか、あるいは内容に応じて最適のフォームに変更することが、操作の最初の手順になる。

マス目のフォームを使用して企画書もどきを書いてみた……なんとなく説得力が……

To Doリストのような既成フォームを使ってTo Doリストのまねこと。ただの紙と同じ

週間スケジュール表のフォームを使って1周間のスケジュールを書いてみた

ある日のスケジュールを書いてみた。もちろん週間スケジュールとリンクなどは一切できないし、アラームで教えてもくれない。ただのシステム手帳だ

 ひとまず「Note Book」というデフォルト名を表紙にして書き始めたメモの名前は、最終的にユーザーが自由な名称に変更できる。また、すでに作ったほかのノートブックに移動することも簡単だ。電子ノートの市場展開が上手く行けば、今後はウェブサイトからさまざまなフォームがダウンロード提供されるのだろう。

 そしてページに記述した内容に応じて、そのページをユーザーが後から検索する際に便利なように、ユーザーが自由に設定できる10個のカテゴリー(タグ)枠が用意されている。一方で、同じノートブックにページ追加をしても、同じフォームが使用されずに、直近に使ったフォームが選択される仕様のようだ。これは、例えばグルメガイド系のノートブックを作成して、毎回同じ専用フォームを使いたい場合などに不便だ。固有のユニークなノートブックごとに、任意のフォームをヒモ付けるといった配慮が必要だろう。

書いたメモページを、簡単に自分が決めたカテゴリーで分類できる

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