多少高価になるが、購入時にペンを選択しておきたい
加えてペンを使った操作ができる点も魅力のひとつ。薄型の筐体にも関わらず、ディスプレーの右側にペンを収納するスペースがあり、持ち運びもコンパクトだ。手書きなどに使用しない場合でも、細いペン先で正確にポイントできるペンの有用性は高い。アクティブ型でありながら電池が不要なタイプで、液晶パネルとカバーガラスの間の視差も少なく、使用感は快適だ。
ThinkPad Tablet 2は購入時にペンありとペンなしを選べるが、1点注意しないといけないのは、ペン操作に対応したデジタイザーは上位モデルだけに装備されている点だ(CTOオプションなどで、購入時に選ぶ必要がある)。つまりペンなしのモデルを購入した場合、後からペンを購入してもペン操作はできない。
ペンありとペンなしのの価格差はちょうど5000円で、どちらを選ぶかは悩ましいところだが、個人的にはペンありを選ぶべきという意見だ。
例えば、1画面に入りきらないほど広いExcelのスプレッドシートで、表示範囲を調整する際、小さいスクロールバーを指先で操作するのはしんどいし、ウェブサイトもたいていはマウスでクリックするのを前提に作られているので、テキストリンクやボタンなどは小さめになっている場合が多い。つまり、指先では的確な場所を指定しにくいと感じるためだ。
パソコン用のアプリケーションをそのまま使えるという魅力から、AndroidやiPadではなく、Windows 8マシンを買ったのに結局使いにくくて躊躇するというのでは本末転倒になるだろう。
省電力性という意味では、連続駆動に関心が行きがちだが、待機電力が極めて低い点に驚かされた。最大待ち受けで150時間(1週間弱)をうたっている。Android版のThinkPad Tabletでは週末など、電源コンセントにつながずに数日放置しているとバッテリーが空になるということが多く、不満を感じていたが、ThinkPad Tablet 2では使用しない場合にはほとんどバッテリーが減らない。