このページの本文へ

小型PCフォームファクターNUC活用術第2回

インテル製NUCベアボーン「DC3217BY」の性能と10の疑問点

2013年01月29日 12時00分更新

文● 藤田 忠

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Q:CPUやGPUのオーバークロックはできる?

A: GPUのメモリー容量やメモリーのCASレイテンシーなどの設定は手動で行なえるが、CPUやGPUの動作クロックなどを変更する設定は一切備わっていない。当然だが、CPUコア電圧の設定もない。

「Advanced Setup」に「Perfomance」の項目はあるが、設定できる値は少なく、「Processor」の項目には動作コア数とHyper-Threadingの有効/無効の設定のみだ初期設定から変更する必要はないが、内蔵GPUが使用するメインメモリーの容量は「Advanced Setup」→「Devices&Peripherals」→「Video」の「IGD DVMT Memory」から調節できる

Q:ファン回転数の調節はできる?

A: 「Advanced Setup」の「Cooling」から動作モードを変更できる。筆者購入時のBIOS(UEFI)バージョンでは、「Auto」のモードもあったが、最新(1月18日付け)の「GKPPT10H.86A.0036」では、「Fixed」(0036の初期設定)、「Custom」、「Cool」、「Balanced」、「Quiet」の5つのモードから選べるようになっている。

「Cooling」の「Settings」からファン動作モードを選択できる

Q:動作中の音やCPU温度はどんな感じ?

A: アイドル時と動画エンコード実行のCPU高負荷時をケース前面から10センチ離れた位置で、騒音計を使って測定した。ファンの動作モードは静音の「Quiet」に設定している。

  アイドル時 高負荷時
CPU温度 43℃ 67℃
騒音値 32.3dBA 32.3dBA
ファン回転数 2423rpm 2423rpm
消費電力 7W 17W

 アイドル、高負荷時ともに、ファン回転数に違いがないため、騒音値はともに気にならないレベルの32.3dBA(暗騒音:30.8dBA)だった。さすがに、排気口のIOパネル側は35.2dBAまで大きくなるが、こちら側を手前に設置することはないので、問題ないだろう。
 ただ、エアフローが限られるため、高負荷時のCPU温度は、67度とデュアルコアの1.8GHz動作CPUとしては高く、マザーボード(PCケース内)温度も58度になっていた。消費電力がアイドル時7W、CPU高負荷時17Wなのを考慮すると、冷却性能はギリギリなような気がする。静音性を維持した状態で使用するには、なるべく風通しの良い場所に設置するのが良いだろう。

ハード関連の気になるポイント

Q:Thunderboltで解像度2560x1440ドットは出力できるの?

A: NUCベアボーンが搭載する「Core i3-3217U」のGPU機能は「Intel HD Graphics 4000」なので、解像度2560×1440ドット(WQHD)も大丈夫。ここでは、DELL製27インチ液晶の「U2711」に、Thunderbolt(Mini DisplayPort)→DisplayPort変換ケーブルを使って接続したが問題なかった。手ごろな価格帯のWQHD液晶も増えているのでうれしいところだ。通常のHDMI端子しか備えていない「DC33217IYE」は、2560×1440ドットの出力はできない。

Thunderboltコネクターは、Mini DisplayPortと同じなので、変換ケーブルやコネクターを使えば問題なく液晶と接続できる。Thunderbolt/Mini DisplayPortからHDMIやDVI出力端子への変換アダプターも販売されている

Q:マルチモニターは使えるの?

A: HDMIとThunderboltを利用することで可能。優先する出力端子の順番はBIOS(UEFI)から設定できる。

「Advanced Setup」→「Devices&Peripherals」→「Video」の「IGD Primary Video Port」から、HDMIとThunderboltを選択できる

Q:1.35Vで動作するDDR3Lメモリーは認識するの?

A: 「Intel QS77 Express」チップセット自体は低電圧メモリーのDDR3Lに対応している。実際に試すまではNUCベアボーンが1.35VのDDR3Lメモリーを正常に認識し、動作するか微妙だったが、問題なく1.35Vで動作した。通常のメモリーとは、0.15Vしか違わないので、消費電力の低下に過度な期待はできないが、DDR3L対応なのはうれしい。メモリーの動作電圧は「Advanced Setup」→「Perfomance」の「Memory」で確認、変更できる。DDR3L対応メモリー搭載時は確認しよう。

「Performance Memory Profiles」を「Manual - User Defined」に変更すればメモリー動作電圧の「Memory Voltage」を変更可能になる
今回使用したSanMax製「SMD-N8G68CTP-16KL-D」のCPU-Zの画面

この特集の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中