Q:CPUやGPUのオーバークロックはできる?
A: GPUのメモリー容量やメモリーのCASレイテンシーなどの設定は手動で行なえるが、CPUやGPUの動作クロックなどを変更する設定は一切備わっていない。当然だが、CPUコア電圧の設定もない。
Q:ファン回転数の調節はできる?
A: 「Advanced Setup」の「Cooling」から動作モードを変更できる。筆者購入時のBIOS(UEFI)バージョンでは、「Auto」のモードもあったが、最新(1月18日付け)の「GKPPT10H.86A.0036」では、「Fixed」(0036の初期設定)、「Custom」、「Cool」、「Balanced」、「Quiet」の5つのモードから選べるようになっている。
Q:動作中の音やCPU温度はどんな感じ?
A: アイドル時と動画エンコード実行のCPU高負荷時をケース前面から10センチ離れた位置で、騒音計を使って測定した。ファンの動作モードは静音の「Quiet」に設定している。
アイドル時 | 高負荷時 | |
---|---|---|
CPU温度 | 43℃ | 67℃ |
騒音値 | 32.3dBA | 32.3dBA |
ファン回転数 | 2423rpm | 2423rpm |
消費電力 | 7W | 17W |
アイドル、高負荷時ともに、ファン回転数に違いがないため、騒音値はともに気にならないレベルの32.3dBA(暗騒音:30.8dBA)だった。さすがに、排気口のIOパネル側は35.2dBAまで大きくなるが、こちら側を手前に設置することはないので、問題ないだろう。
ただ、エアフローが限られるため、高負荷時のCPU温度は、67度とデュアルコアの1.8GHz動作CPUとしては高く、マザーボード(PCケース内)温度も58度になっていた。消費電力がアイドル時7W、CPU高負荷時17Wなのを考慮すると、冷却性能はギリギリなような気がする。静音性を維持した状態で使用するには、なるべく風通しの良い場所に設置するのが良いだろう。
ハード関連の気になるポイント
Q:Thunderboltで解像度2560x1440ドットは出力できるの?
A: NUCベアボーンが搭載する「Core i3-3217U」のGPU機能は「Intel HD Graphics 4000」なので、解像度2560×1440ドット(WQHD)も大丈夫。ここでは、DELL製27インチ液晶の「U2711」に、Thunderbolt(Mini DisplayPort)→DisplayPort変換ケーブルを使って接続したが問題なかった。手ごろな価格帯のWQHD液晶も増えているのでうれしいところだ。通常のHDMI端子しか備えていない「DC33217IYE」は、2560×1440ドットの出力はできない。
Q:マルチモニターは使えるの?
A: HDMIとThunderboltを利用することで可能。優先する出力端子の順番はBIOS(UEFI)から設定できる。
Q:1.35Vで動作するDDR3Lメモリーは認識するの?
A: 「Intel QS77 Express」チップセット自体は低電圧メモリーのDDR3Lに対応している。実際に試すまではNUCベアボーンが1.35VのDDR3Lメモリーを正常に認識し、動作するか微妙だったが、問題なく1.35Vで動作した。通常のメモリーとは、0.15Vしか違わないので、消費電力の低下に過度な期待はできないが、DDR3L対応なのはうれしい。メモリーの動作電圧は「Advanced Setup」→「Perfomance」の「Memory」で確認、変更できる。DDR3L対応メモリー搭載時は確認しよう。
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