このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

電アス・ゲーム部 第54回

『拡散性ミリオンアーサー』今だからわかる2人から見た本作の魅力とは?

鎌池先生&岩野Pにいろんなこと聞いちゃいました 最終回

2013年01月27日 18時00分更新

文● 電撃オンライン編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

――本作が無料のゲームと聞いた時はいかがでしたか?

鎌池先生:実は僕自身は値段にそれほど興味がなくてですね、最初のACTの段階でもそれが無料なのか有料なのか覚えていないんです。これはプロとしてはどうなのと自分でも思っているんですけど、シナリオを書いているうちにおもしろくなってきて、値段はいいけど詰め込めるものはどんどん詰め込んでいこうと(笑)。

――今年の4月に運営を開始して、『拡散性ミリオンアーサー』がここまでのコンテンツになるとは思っていましたか?

岩野氏:鎌池先生にシナリオを書いていただいて、そして有名なイラストレーターさんにもカードイラストを書いていただいたので、成功するとは思っていました。ただ、ここまで急速にヒットするとは、本当に思いもよりませんでした。リリースして半年以内にAppStoreのランキングで1位をとるくらいのイメージでいたのですが、4日後くらいには1位になっていて驚きました。

――無料でクリアまでできるの本作ですが、課金ユーザーは現在どのくらいいるのでしょうか。

岩野氏:数字は言えませんが、アクティブユーザー数に対しての比率は他のソーシャルゲームと同じくらいだと思います。しかし、本作はよくユーザーに無料のガチャチケットをゲーム内で配布しているので、少しガチャの割合は低いかもしれませんね。

――本作はOPのアニメーションも話題になりましたが、これも最初から決められていたのでしょうか?

岩野氏:いや、最初からではないです。これは無料で出そうと決定した時に決めた要素でした。どうすれば無料で驚きを与えられるのかと考えた結果、アニメもつけようと。この驚きをどうやって与えていくかと、開発スタッフでアイデアをたくさん出してきたんですが、これがその1つの表れですね。

――OPアニメーションを手がけるのは、『とある魔術の禁書目録』のアニメを手がけているアニメスタジオのJ.C.STAFFさんですが、これは鎌池先生を意識したからなんでしょうか。

岩野氏:もちろんです。シナリオを鎌池先生に書いていただいているので、そのイメージを素直にユーザーに伝えようと考えたら、鎌池先生原作のアニメを手がけるJ.C.STAFFになりました。それにアニメを作っていただく際にも、アニメのキャラデザを(アニメ『とある魔術の禁書目録』キャラクターデザインの)田中雄一さんにお願いしました。

――公開自体はかなり前ですが、実際のアニメーションを見て、いかがでしたか?

鎌池先生:いやぁ、えらいことになってるなって(笑)。アニメーションなので見栄え優先ではあるのですが、自分が思い描いていたスキルよりもかっこ良く描かれていたりして、嬉しかったですね。

岩野氏:アーサーのエクスカリバーの演出は、元々鎌池先生が考えられていたところがあったので、それをJ.C.STAFFのスタッフにお話して、描いてもらったんです。

――それでは最後に、『拡散性ミリオンアーサー』のこれからについて教えてください。

岩野氏:2月ごろには、ギルドVSギルドのような仕組みが導入されます。これが入ると遊びとしてもガラッと変わると思います。これで新たな『拡散性ミリオンアーサー』を提供しつつ、あまり間を置かないうちに、第2部のシナリオを配信していきたいと思っています。ですから、これまでとはさわり心地の違うゲームになってくるのかなと。

 これらのアップデートがひと段落したら、ユーザーからの要望も高い“複数デッキの所持”ですとか、そういう部分を月1回くらいアップデートで対応していきたいなと。それと現在はヤングガンガンとビッグガンガンで4コママンガが連載されていますが、ゲームとしての『拡散性ミリオンアーサー』もどんどん広げていきたいと思っています。そのあたりの情報に関しては、来年あたりに続報をお伝えしていきたいなと思います。

鎌池先生:シナリオに関して言うと、第1部のラストでモードレッドを倒し、アヴァロンも倒したので、本来のアーサー王伝説からは異なる世界に突入しているんです。それを第2部以降でどうやってまとめていくのかというのが、個人的な命題だと思っています。他にも、“断絶の時代”を大きくフィーチャーしたものや、妖精を前に出したもの、異なる名前を持つエクスカリバー同士の戦いだとか、これまでのアーサー王の物語ではなく、ここから自由に物語を展開させていきたいなとも思っています。今後の『拡散性ミリオンアーサー』にもご期待ください。

――本日は、ありがとうございました。

前へ 1 2 次へ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中