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電アス・ゲーム部 第51回

『拡散性ミリオンアーサー』カードの制作秘話や『禁書目録』とのコラボの話も!

鎌池先生&岩野Pにいろんなこと聞いちゃいました 第1回

2013年01月24日 18時00分更新

文● 電撃オンライン編集部

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多くの有名イラストレーターが手がけるカードイラスト制作秘話!

――では話題を変えて、『拡散性ミリオンアーサー』には多彩なキャラクターが登場しますが、外見の設定も鎌池先生が考えられているとお聞きしました。どういうやり取りを経てキャラクターが作られていくのでしょうか?

鎌池先生:3行くらいの簡単な文章にまとめているんですけど、こちらからお願いする外見って地味になりがちなんですよ。例えば、髪の色は茶色で軽装の鎧を着て……とか。それをスクウェア・エニックスさんに渡すと、ピンク色の髪とか水着のキャラクターが上がってきたりするんです(一同笑)。最初は驚きましたけど、ゲームとしてキャラクターを作るのなら、むしろこれが大正解だなと。

岩野氏:『拡散性ミリオンアーサー』は、イラストレーターさんもフィーチャーすべきだと考えています。鎌池先生にシナリオを書いていただくからには、鎌池先生ファン、ライトノベルファンのユーザーに響くものじゃないといけないと思っているんです。ですから、本作ではさまざまなライトノベルのイラストを描かれている方にお願いしています。

 それとイラストレーターの方は皆さん、キャッチーなイラストを描いてくださるんですね。だとすれば、イラストレーターさんにも120%の力を出していただきたいじゃないですか。なので、鎌池先生が書かれた設定はお渡しするんですが、それを踏まえたうえで、イラストレーターさんが一番いいと思う内容で、キャラクターを表現してくださいとお願いしています。その結果、髪の色がピンクになったりとか、鎌池さんが想像していなかったイラストになってくることもある んですよ。

――カードはレベルがマックスになるとイラストが変わりますが、このイラストの要望もスクウェア・エニックス側が出されているんでしょうか。

岩野氏:そうですね。露出部分が多くなってちょいエロになったり、これはランスロットというカードのイラストの場合ですが、カブトを脱いでみたりとか。パワーアップしてイラストに変化が起こるのってうれしいじゃないですか。そういうイラストに関するところは、お願いしている範囲内で精一杯広げてくださいと、イラストレーターさんにお願いしています。

通常はカブトをかぶっているが、レベルがマックスになるとカブトを脱ぎ、凛々しい顔が登場する! ちなみにこのカードイラストを手がけているのは、『キノの旅』などでお馴染みの黒星紅白先生だ

――今年の夏のイベントでは、水着のカードも登場しましたが、そのカードはレベルがマックスになると、ポージングまで変わったりしましたよね。

岩野氏:実はゲームをリリースする前は、さぐりさぐり描かれていた方も多かったみたいなんです。でもリリース後、そこで初めて他の方のイラストをご覧になって、「ここまでやっていいんだ」と(笑)。その後、描かれるイラストは結構際どいものが増えたりしました(笑)。

――イラストを変化させるというのは、元からあったアイデアなのでしょうか。

岩野氏:はい。キャラクターがパワーアップするとイラストが変化するなどの要素があったほうが、カードを手に入れてからの楽しみも増えるじゃないですか。なので、イラストレーターさんには大変な作業になるとは思いますが、お願いさせていただきました。

――鎌池さんに思い入れのある『拡散性ミリオンアーサー』のキャラクターは誰ですか?

鎌池先生:思い入れがあると言えば、魔女の三姉妹ですね。最初に“剣術の城”“技巧の場”“魔法の派”の3勢力にして、アーサーと妖精も3人ずつと決めた時、それぞれのルートの担当ボスキャラがほしいなと考えた時に「そうだ魔女の三姉妹がいた!」って(笑)。それならもう思いっきりやっちゃおうって、キャラクターを作りました。第1部のラスボスを考えた時に、伝説通りならアーサーをあの世に連れていくモーガンが目立つキャラになるのかなと思ったので、特にモーガンはキャラ付けにこだわりましたね。

――岩野さんのお気に入りのキャラクターは?

岩野氏:ビジュアルで言うと、フェイという妖精ですね。イラストは、はいむらきよたかさんに描いていただんですけど、とにかく服がエロいんですよ(笑)。

岩野氏に衝撃を与えたというフェイのデザイン

――イラストレーターさんからイラストが上がってきて、一番衝撃的だったのは?

岩野氏:やっぱりフェイですね。かなり衣装(?)がギリギリな感じで上がってきたので衝撃が走りました。結局初期デザインからほぼ変わることなく現在にいたりますが、初めてフェイを見た時はそれはもう度肝を抜かれました。それと、『電撃ゲームアプリ Vol.7』の付録カードであるシェイクスピアもビックリしましたね(笑)。通常版も相当ギリギリアウトな感じで際どいのですが、レア版はもう攻め極振りな感じで、見た瞬間思わず吹いてしまいました(笑)。世に出る最終Verはある程度調整をお願いしたものなのですが、初期デザインは“はいてない”どころか丸見え状態でした(笑)。さすがブリキさんですね!

12月中旬に発売する『電撃ゲームアプリ Vol.7』の付録カードとなるシェイクスピア。イラストは『電波女と青春男』などのブリキ先生が手がけている

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