無線LAN搭載機はスマホと一緒に使うと効果大!
外出先からもリモート操作可能なJVC GZ-VX895
ビデオカメラが無線LANを搭載するメリットは、むしろスマホやPCとの連携において大きくなる。この点で一歩先を進んでいるのがJVCケンウッドのGZ-VX895。専用アプリの「Everio sync.2」(iOS、Android用に無料提供)があれば、スマホと直接接続してのリモート操作に加え、インターネットを経由したリモート操作も行なえる。
また、Windows 7以降のPCの場合はウェブブラウザーを使ったリモート操作が可能。インターネットを経由をする場合、ダイナミックDNSのアカウント取得やビデオカメラへのアカウント設定などが必要になるものの、仕事中に家の中の様子をチェックするような、防犯モニター的な使い方や、家族やペットの姿を見るといった用途もあり便利に使えるだろう。
このほか、設置したビデオカメラが人の顔や動きを検出すると静止画を撮影し、自動でメール送信する「お知らせメール」や、DLNA対応の薄型テレビなどでワイヤレスで撮影動画を配信できる「TVモニター」機能などもあり、機能性は非常に充実している。
スマホ画面では撮影中の動画モニターのほか、ズーム操作ボタン、録画開始/一時停止ボタンに、静止画撮影用のボタンがある。このほか、動作状態(一時停止/録画中)や電池残量なども表示されるので、撮影モードをオートにしておけば、基本的な操作はほとんど問題ないだろう。
このほかにGZ-VX895ならではの機能として、気に入ったシーンに印をつけておき、手軽にダイジェスト再生ができるマーキング機能と、ゲームスコア機能がある。ゲームスコア機能は、スポーツ観戦などの撮影で、現在の点差をスタンプ機能で手軽に合成して撮影できる機能。リモート操作でもゲームスコア機能を使えるのはなかなか面白い。
2種類のアプリを用意するキヤノン iVIS
キャノンのHF R42の場合、無線LAN接続のためのアプリは2種類ある。「Movie Uploader」(iOS用)は、動画や静止画の再生や転送を行なうアプリ。設定は比較的容易で、SNSサービスへのアップロード機能もある。前述したようにCANON iMAGE GATEWAYを使ってHF R42で直接転送もできるのだが、Movie UploaderはWi-Fiダイレクト接続なので入会登録不要で手っ取り早く使えるのがメリットだ。
もう1つの「CameraAccess」(iOS、Android用に無料提供)は、リモート操作や動画の再生と転送(Andoroid版のみ)を行なえる。こちらには、SNSサービスへのアップロード機能はないので、転送した映像はスマホ側でアップロードする必要がある。このほかにDLNA機器へ映像を配信するメディアサーバー機能もある。
CameraAccessを使って、リモート操作を試してみた。こちらの場合、撮影動画形式はMP4となる。操作は撮影開始/停止、ズーム操作、ライブ映像の視聴と保存(スマートフォンで保存する場合解像度は640×360/30p)が行なえる。バッテリー残量や記録可能時間、ズーム位置の表示もでき、比較的操作しやすいと感じた。
これは、GZ-VX895も同様だが、Wi-Fiダイレクト接続ということもあり、操作のレスポンスの遅れはほとんどなく、ズームを一気に動かしたりしなければ映像が途切れることもない。まさにモニター付きのリモコン的に操作できた。
この機能のメリットは、カメラだけを撮影に適した場所に置き、離れた場所からコントロールできること。自分撮りも容易に行なえるので、「歌ってみた/踊ってみた」系の動画撮影もしやすい。
こうした機能は、ビデオカメラ単独でも、スマホ単独でもなかなか難しいことで、両者の連携によっていろいろと新しいビデオ撮影ができそうだ。
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