前回はこの春に発売される(された)最新HDビデオカメラを紹介したが、800万画素のカメラを備える「iPhone 5」にシェア的に脅かされている事実は変わらない。
はたして専用機としてのHDビデオカメラは必要なのか!? を問う本特集第2回目は、実際にどのくらいの画質差があるのかを確かめていくことにする。
もちろん、ビデオ撮影専用機ならではのアドバンテージは数多い。その最大のポイントはやはり画質だろう。
使用するビデオカメラは、ソニー、キヤノン、JVCケンウッドのハイエンドモデルとスタンダードモデル1台ずつの計6機種。記録解像度はいずれも1080/60pまたは1080/60iとし、転送レートは最高画質、撮影モードはオートモードとしている。
一方のiPhone 5は標準のカメラアプリ(1080/30p)を使用している。
YouTubeにアップロードする用途なら
iPhone 5もビデオカメラも大きな違いがない
まずは基本的なカメラ性能をチェック。場所は光量が十分にあるスタジオで、快晴の屋外ほどではないとしてもかなり理想的な状態での撮影だ。
iPhone 5はそのままでは三脚を接続できないため、条件を揃えるためにすべて手撮りで行なっているが、このテストに限り両手を使って可能な限り安定した状態で撮影を行なっている。
まずは撮影した動画をYouTubeにアップしてみた。iPhone 5と、画質的に優秀だった(詳しくは次ページ参照)ソニーのHDR-PJ790Vで撮影した動画を以下に掲載する。
iPhone 5の動画
ソニーのHDR-PJ790Vの動画
見比べてみる限り、スマホとビデオ撮影専用機で撮影した、というほどの画質の差は見られない。もちろん、アップロード時にトランスコードされる影響もあるのだろうが、少なくとも昼間撮影した映像をウェブにアップするぐらいの用途ならiPhone 5でも十分実用的だろう。

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