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プリンストンのデジギア道 第10回

ドリキャスが! メガドラが! フルHD画質で遊べちゃう!!

「デジ像HD-BOX版」でタブレットから超懐かしのゲーム機まで接続

2013年01月25日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎

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メガドライブとドリキャスをつないで懐ゲーを堪能!

 さて、フロント面にあるHDMI端子にタブレット端末やスマートフォンをつなぎ、それらに保存したデータを、気軽に大画面で楽しめるのは確認できた。となれば、つぎは背面に配置されたHDMI端子(リア)、ミニD-Sub端子、コンポジット端子またはS端子のチェックだ。

本体背面には、HDMI-INやVGAなどの入力端子を装備。なお、コンポジットの映像とS端子は排他利用となっている

 VHSビデオデッキなどのコンポジット端子しか使えないAV機器やレガシーポートしか搭載していないパソコンなど、さまざまな選択肢はあるが、特に接続したいのは、やはりゲーム機だ。というのも、熱血セガマニアである小生の自宅には「セガ・マークIII」「メガドライブ」「セガサターン」「ドリームキャスト」と歴代のハードが揃っているのだが、いずれもHDMI出力などのインターフェースは装備していない。フルHD対応ディスプレーで単純にスケーリングしただけでは、大変残念な結果に陥る。デジ像HD-BOX版を利用して、それらの名作を大画面で楽しみたいのだ。

 さて、すべてのマシンを接続したいが、接続できる入力端子はコンポジット端子またはS端子と、ミニD-Sub端子の2系統。今回は、ミニD-Subで接続できる「ドリームキャスト」と、個人的にもっとも思い入れの強い「メガドライブ」の2機種を接続する。

最近では、PS3などで古い作品の復刻版も遊べるが、まだまだ一部の作品に限られている。“あの”ゲームがプレイしたいのだ!

 まずはドリームキャストからプレイ。入力切替ボタンを押し、ディスプレーに出力する映像をミニD-Subに合わせ、ドリームキャストを起動する。プレイするゲームは……ギネス級の制作費を投入し、映画監督のスティーヴン・スピルバーグ氏も高く評価した「シェンムー」だ。

 オープニングムービーがはじまり、柔術道場「芭月武館」のへし折られた看板が映る。警戒しつつ道場の門をくぐる主人公の芭月涼。道場で父親の助けに入るが、あっさりと倒され、父親は目の前で敵に殺される……懐かしいオープニングムービーだが、コンポジットでダイレクトに液晶テレビへ接続したときよりも、はるかに精細感のある映像だ。

「文化庁メディア芸術祭 インタラクティブ部門優秀賞」をはじめ、数多くの賞を受賞した「シェンムー」。いまだストーリーが完結しておらず、続編開発の要望は根強く言われ続けている       (C)SEGA

 往年の名作を大画面で、しかも高解像度化したキレイな映像を楽しめるのは、理屈抜きにうれしい。オープニングムービーだけでも、画質の違いを実感できた。

 つぎはメガドライブだ。ディスプレーに出力する映像をコンポジットに合わせ、メガドライブにカセットをセットして電源オン! 懐かしの起動音“セ~ガ~”を聞き、ゲームのデモが流れはじまる。プレイするゲームは、一部のユーザーからのカルト的な人気を誇ったアクションRPG「レンタヒーロー」だ。

アメコミ調の絵柄が印象的なレンタヒーローのオープニングが懐かしい。ストーリー性の高い作品で、メガドライブで発売されたアクションRPGの中でも屈指のタイトルだ                  (C)SEGA

 間違えて配達されたコンバットスーツを受け取り、オープニングエピソードをこなし、本格的にゲームがスタート。徐々に過去の思い出が甦ってくる。表示されている映像に引き延ばしている感じはなく、思わずプレイに熱中してしまった。

 さて、タブレット端末や古いゲーム機の映像を液晶ディスプレーに表示してきたが、いずれもクリアな映像が表示できており、それぞれ存分に堪能できた。AV機器や古いゲーム機などを液晶ディスプレーで利用したいユーザーには垂涎の1台だ。

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