相変わらず人気が高いiPhone 5。とはいえ、割賦や2年契約などの終了を待って、これからiPhone 5を購入しようとしている人も多いはず。iPhone 5発売時に好評だった、機種変更、MNPなどでiPhone 5を購入した際に、どれだけの価格や料金がかかるかの記事を、新しくなったキャンペーン情報などを更新した上で再度掲載する。
なお、端末価格などについては、ソフトバンク／auの公式サイトの情報をベースにしている。ショップによっては、独自のキャッシュバックなどを展開しているケースもあるが、それについては今回は含めていない。また、本記事で紹介したキャンペーンなどは、多くが1月31日までの期限となっている。2月以降は、春商戦向けに新キャンペーンが展開される可能性が高い。その際は記事を再度更新予定なので注意していただきたい。
新規契約時はソフトバンク／KDDIで料金に大差なし
テザリングの有無は大きな判断材料？
まずはベースとなる新規契約時の料金と、サービス内容について比較する。
| ソフトバンク | au | |
|---|---|---|
| 基本使用料 | ホワイトプラン(i) | LTEプラン＋誰でも割 |
| 980円 | 980円 | |
| ISP料金 | S!ベーシックパック(i) | LTE NET |
| 315円 | 315円 | |
| パケット定額 | パケットし放題フラット for 4G LTE | LTEフラット |
| 5460円 | 5460円（7GBまで、最大2年） | |
| テザリング | ○（最大2年無料） | ○（最大2年無料） |
| 合計 | 6755円 | 6755円 |
表からわかるように、新規契約での月額料金は6755円で基本的に同じである。なお、上記はともに2年契約を前提にした料金であり、途中解約の場合は契約解除料（9975円）が発生する。また契約事務手数料（3150円）も必要である。
1～21時の通話が定額というほぼ同じ基本プランを導入
基本プランは、ソフトバンクはおなじみの「ホワイトプラン(i)」で、auはLTE端末向けに新たに用意された「LTEプラン」である。「LTEプラン」は1～21時までのau宛の国内通話は無料で、それ以外の通話料は21円／30秒と「ホワイトプラン(i)」とほぼ同内容である。3G時代のauは無料通話分が含まれるものなど、さまざまな基本プランを用意していたが、iPhone 5では「LTEプラン」以外は選択できなくなっている。
iPhone 5を含むLTE端末では、auもホワイトプランとほぼ内容の基本プランしか選べなくなった
オプション類についても、auとソフトバンクはよく似たものが提供されている。ソフトバンクの「Wホワイト」に相当するサービスとして、「通話ワイド24」（プラス月980円で通話料が10.5円／30秒に）をauが用意。
同キャリアの携帯宛の国内通話を24時間無料になるオプションは、auが「au通話定額24」（月500円）として先行したが、ソフトバンクも対抗して、「24時間通話定額オプション」（月500円）をスタートしている。
7GBの上限があるauと、上限はないソフトバンク
ただし無制限ではない!?
つづいてはパケット定額。表ではフラットタイプのプランを紹介しているが、こちらも料金は月5460円で並んでいる。ただし、内容は微妙に異なる。auの「LTEフラット」は月7GBまでという上限が設定されており、これを上回った場合は、その月の末日まで送受信とも最大128kbpsに制限される。この制限を解約する場合は、2GBあたり2625円の追加料金が必要だ。
一方、ソフトバンクの「パケットし放題フラット for 4G LTE」（4G LTE定額プログラム）では、“7GBまで”といった明示的な制限は存在していない（テザリングオプションがオフの場合）。ただし、ソフトバンク版iPhone 5であれば、完全にパケット使い放題というわけではない。「直近3日間 （当日は含まない）のパケット通信量が839万パケット（約1Gバイト）以上」の場合に、当日6時から翌日6時までの24時間は、「通信速度の制御を実施する場合があります」という告知がなされている。
どういう条件で通信制御の可能性があるかは詳しく書かれているが、実際にどういう制御がなされるかはイマイチよくわからないのが残念
この制限は、7GBの上限があるauも実は同様で、「直近3日間に1GB以上のご利用があったお客様の通信速度を終日制限させていただきます」としている。
au／ソフトバンクともテザリングを開始
その場合は両社とも7GBの上限が発生
ノートPCやタブレットといった複数のモバイル機器を持ち歩くヘビーユーザーに魅力的なのがテザリング機能だ。テザリング機能で先行したのはauだが、現在はソフトバンクもサービスを開始している。
普段からノートPCなどを持ち歩くユーザーにとって、いざというときのテザリング機能はやっぱり魅力的である
オプション料金は月525円だが、iPhone 5ユーザーはキャンペーンで最大2年間無料なのはソフトバンク／auとも同様。このキャンペーンは当初2012年内の申し込みが必要だったが、その後に期間が2013年1月31日まで延長されている。つまり、今からでもテザリングは無料で利用できる。
なお、テザリングのオプションを追加すると、ソフトバンクもauと同様にパケット定額に7GBという上限が設定される（7GB以降の制限事項も同じ）。
auひかりやCATVを使っているなら
auスマートバリューで月1480円割引は魅力
新規契約でも適用されるキャンペーンで代表的なものは、「auスマートバリュー」がある。これは自宅に、KDDIのFTTHサービスである「auひかり」や、J:COM／JCNといった主要CATV会社を利用し、さらに電話サービスも使用しているユーザーを対象にしたもので、月1480円（最大2年間）が割り引かれる。
au系のFTTHやCATVを導入していると、家族全員が月1480円の割引が受けられる「auスマートバリュー」。対象の回線などの情報はウェブサイトをチェックしてほしい
なお、ソフトバンクも同種のサービスとして、「スマホBB割」が存在するが、残念ながら対象となる回線はずっと少ない。
後述していくように、ソフトバンクとauの料金体系は非常に似通ったものになっているだけに、auスマートバリューが適用される場合の割引は比較的大きいと言える。
両キャリアとも分割で加入可能な「AppleCare+」
オトク度が高いので、購入しておくと◎
ソフトバンク、au共通のサービスで、ぜひチェックしておきたいのが「AppleCare+」。iPhoneの製品保証が2年間に延長されるものので、破損時などの修理も4400円で可能だ（2年間で2回まで）。
AppleCare+は、Apple Storeでも購入から30日以内で加入可能だが（8800円）、ソフトバンク／auでは購入と同時のタイミングのみ、24回の分割で加入できる（初回382円、2回目以降366円）。携帯料金と一緒に支払える上、解約時は自動的にサービスが終了するのもうれしい。
iPhoneは裸で使う派、早々に落とす自信がある……といった人にはAppleCare+が断然オススメだ！
次ページでは端末価格について、詳しく見ていこう。
