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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第108回

今後のPCは?成長市場はどこ? レノボ2013年の戦略を聞く

2013年01月18日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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--そういった市場が中心と見ているわけですね。

ホテンシャス「そのとおり。我々の戦略は、中国でのPC市場での存在感を生かして、シェアを広げていくことです。そして現在は中国での影響力を生かし、中国の外へとビジネスを広げているところです。そこにはたくさんの国々があり、それだけ大きな市場が存在します。そういった市場に、我々の戦略と製品はとてもマッチしやすいのです」

--アジア以外の市場はどうですか? 中南米やアフリカも成長していますが。

ホテンシャス「長期的にはとても期待しています。しかし初期のターゲットではありません。我々は、我々のPCのシェアがとても高い国々をまずターゲットにします。また特に人口が多く、開拓余地の大きな市場にフォーカスしています。ですから、アジアを中心とした国々からビジネスを展開します」

--スマートテレビの市場はどうですか?

ホテンシャス「まだ初期のものですね。しかし特に中国市場においては、我々が製品化しているような(Androidを使った)タイプの製品の需要があるのは間違いないです。大きなディスプレーで、離れた場所からリモコンを使って情報を操る、というタイプの製品です」

レノボが中国市場に投入しているスマートテレビ「SmartTV K91」。こちらは2012年のCESにて撮影した写真

--しかし他方で、「テレビはなかなか買い換えない。セットトップボックスなどの方が展開しやすい」という話もありますが?

ホテンシャス「うーん、確かに。それは論理的な話です。現状、我々はそういったタイプの製品をラインナップしていませんが、テレビと一体化したものだけでなく、その種のものも用意すべきなのかも知れません」

「どちらにしても、この種の製品についても、PCのシェアを背景に、中国などの市場を中心に展開していくことになると思います」

我々の戦略は、中国でのPC市場での存在感を生かして、シェアを広げていくことです(ホテンシャス氏)

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