1月17日に発売される『転換期を迎える環境ビジネス 概説REDD+』(アスキー・メディアワークス)は、森林保全や効率的な維持管理による温室効果ガス削減のためのメカニズムである「REDD+(レッドプラス)」について、基本的な考え方から事例、未来像までを俯瞰できる一冊だ。本書を執筆したのが、空間情報技術のリーディングカンパニーである国際航業株式会社。REDD+の意義や同社の取り組みについて、中原修・代表取締役社長に話を伺った。(取材・文=山口学)
低炭素社会に向けたニーズが世界的に高まっている
温室効果ガスによる地球温暖化が顕在化し、地球環境や生態系への影響が叫ばれるようになり、低炭素社会に向けた社会ニーズが世界的にますます大きくなっています。特に、途上国における森林の減少・劣化は深刻な問題で、森林保全や効率的な維持管理を通して炭素ストックを増やしていくというREDD+が重要な位置を占めるのは、必然的な流れと言えるでしょう。
REDD+に限らず、環境問題への取り組みは、それ自体が単独で存在しているのではなく、多くの技術や仕組みによって支えられています。また、金融をはじめとしたこれまであまり関係のなさそうな分野とも密接に絡み合っています。
当社のコアテクノロジーである計測や測量といった技術が、環境ビジネス、さらに踏み込んでREDD+においてどのような位置付けなのか、そして、今後も含めてどのような形で低炭素社会に貢献していけるのかについて紹介させていただきます。
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転換期を迎える環境ビジネス 概説REDD+国際航業株式会社(著)アスキー・メディアワークス
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