コンセントから直接充電できる999円のiPhone型シェーバー

2013年01月16日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

背面には、リトラクタブル構造で平常時は引っ込んでいる第2のブレードが見える

側面のスライドスイッチを押し上げると、沈み込んでいた第2のブレードが立ち上がる

　構造は極めてシンプルな方式を採用しており、複数刃が当たり前のような時代に、このシェーバーはたったの1枚刃。操作性も同様だ。薄い本体の側面に各々スライドスイッチがある。ブランドマークの「S」を正面にして、右側にあるのがパワーオン/オフスイッチだ。反対側面に位置するスイッチは、もみあげカットをする専用刃を、リトラクタブルに立ち上げる物理スイッチだ。

　付属品も極めてシンプルにパッケージに収納されており、ハングル文字のマニュアル以外には、交換刃とメッシュの交換用カバー、掃除用ブラシ、ACコンセントプラグの4点だけだ。髭剃り後の掃除も極めて単純だ。メタルに見えるクローム仕上げのカバーを引き抜き、内部を付属ブラシで掃除する。必要なら刃も引き抜き、徹底的に掃除することも可能な構造だ。

付属品はマニュアルと交換刃、メッシュの交換用カバー、掃除用ブラシにACコンセントプラグの5点

メタルカバーのように見えるプラスティック・クローム塗装のブレードカバーは、引き抜けるので内部の掃除も極めて簡単

　iPhone型電動シェーバーの特徴は、似たような他社製品がUSB充電なのに対し、シェーバーメーカー製のように壁面のACコンセントから直接充電可能なことだ。昨今はスマホやタブレットなどで、USB充電を前提とするモノが溢れており、まだまだ増加しようとしている時にありがたい仕様だ。できたら、スマホやタブレット等にも見習って欲しいところだ。

メガネプラグを直接、シェーバーの底面に差し込める

これで充電できる状態に。自宅やビジネスホテルの壁面に用意されたごく普通のACコンセントに直接差し込める

　付属のメガネ型プラグをiPhone型電動シェーバーの底に押しこみ、そのまま壁面のACコンセントに挿せば充電スタートだ。約12時間の充電でフル充電となり、連続30分の髭剃りが可能だ。筆者の感覚では、2日に1回充電が必要な感じだった。

　マニアックなガジェット大好き人間の考えそうな浅はかな発想だが、余った充電池のエネルギーを他のスマホなどにも充電できれば、この手のガジェットとしては圧倒的な魅力となるだろう。しかし多くを望みすぎることは、本来の目的を見失う元凶になる。何事もそこそこ、ほどほどが重要なのだろう。話題性とコストパフォーマンスに優れた実用アイテムだ。