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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第26回

「S III」「ZETA」「butterfly」三大スマホスピード対決

2013年01月14日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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文字入力のテストでは
過去最速タイムで3機種が競う

 続いて文字入力テスト。以下の文章を片手操作で入力する。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 キーボードは10キー、フリック入力。ただしAQUOS PHONE ZETAにはタッチペンが同梱されているので、こちらもテストしてみた。

  GALAXY S III α AQUOS PHONE ZETA HTC J butterfly
入力プログラム iWnn IME for Samsung 2.2.6 iWnn IME SH-edition iWnn IME 2.2.5
最速タイム 53秒6 56秒5 57秒4
平均タイム 1分1秒7 1分10秒4 58秒4

 結果、GALAXY S III αがここでも最速タイムを出した。しかも53秒67はこれまでの比較で最も速い。従来は第6回(関連記事)で比較したGALAXY SⅢ SC-06Dの55秒2が最速だった。GALAXYシリーズは文字入力がしやすいスマートフォンかもしれない。

GALAXY S III α

AQUOS PHONE ZETA

HTC J butterfly

 もっとも他の2機種も1分を切っている。これまでの比較で、3機種とも1分を切った回は初のことだ。

 特に平均値を見るとHTC J butterflyの成績が素晴らしい。最速タイムと1秒しか変わらない。一方、AQUOS PHONE ZETAは平均タイムになると遅くなってしまった。

 AQUOS PHONE ZETAのキーは大きく、押しやすいのだが、他の2機種と比べると若干タッチしたときのレスポンスが悪く感じた。ときどき2、3回押し直すことがあったのだ。感度の設定をちょっと変えたりするといいかもしれない。

 AQUOS PHONEにはイヤホンジャックに挿せる小さいタッチペンがあるので、これも使ってみたが、こちらは両手入力でも最速で2分14秒41。フリック入力にはどうしても敵わない。しかし、かな/カナ/漢字/英数を切り替える必要なく変換でき、続けて書けるので、フリック入力が苦手な人にはよさそうだ。小さいペンなので、持つと指が窮屈ではあるものの、指先で書くよりもタッチペンで書いたほうが、ペン先が見えて書きやすい。

 変換精度に関してはかなり乱れた漢字を見事に変換する一方、「.jp」は変換間違いが多かった。とくに「.(ドット)」はキーボード入力に切り替えざるをえなかったので、どんな字を丁寧に書いたほうがいいか、わかってくるとタイムは短縮できるだろう。

 GALAXY S III αは最速値が出たように、とにかく片手操作でキーをタッチしやすい。画面が大きくても、(男性である筆者の手には)幅はちょうどよく、手のひらへのフィット感、タッチの反応も絶妙。慣れてくれば平均値も最速値に近くなると思う。

 HTC J butterflyは先ほどにも述べたように片手操作できるものの、他の2機種よりは若干不安定になる。文字自体はボタンが大きくタッチしやすいので、誤入力は少ないが、外側の文字種切り替えといった左端のボタン(筆者は右利き)へ、少し指を伸ばして押している。文字入力を考えるとわずかに画面が大きいという印象を持った。

 つづいては、データ通信の速度の比較だ。

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