文字入力のテストでは
過去最速タイムで3機種が競う
続いて文字入力テスト。以下の文章を片手操作で入力する。
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」
キーボードは10キー、フリック入力。ただしAQUOS PHONE ZETAにはタッチペンが同梱されているので、こちらもテストしてみた。
GALAXY S III α | AQUOS PHONE ZETA | HTC J butterfly | |
---|---|---|---|
入力プログラム | iWnn IME for Samsung 2.2.6 | iWnn IME SH-edition | iWnn IME 2.2.5 |
最速タイム | 53秒6 | 56秒5 | 57秒4 |
平均タイム | 1分1秒7 | 1分10秒4 | 58秒4 |
結果、GALAXY S III αがここでも最速タイムを出した。しかも53秒67はこれまでの比較で最も速い。従来は第6回(関連記事)で比較したGALAXY SⅢ SC-06Dの55秒2が最速だった。GALAXYシリーズは文字入力がしやすいスマートフォンかもしれない。
もっとも他の2機種も1分を切っている。これまでの比較で、3機種とも1分を切った回は初のことだ。
特に平均値を見るとHTC J butterflyの成績が素晴らしい。最速タイムと1秒しか変わらない。一方、AQUOS PHONE ZETAは平均タイムになると遅くなってしまった。
AQUOS PHONE ZETAのキーは大きく、押しやすいのだが、他の2機種と比べると若干タッチしたときのレスポンスが悪く感じた。ときどき2、3回押し直すことがあったのだ。感度の設定をちょっと変えたりするといいかもしれない。
AQUOS PHONEにはイヤホンジャックに挿せる小さいタッチペンがあるので、これも使ってみたが、こちらは両手入力でも最速で2分14秒41。フリック入力にはどうしても敵わない。しかし、かな/カナ/漢字/英数を切り替える必要なく変換でき、続けて書けるので、フリック入力が苦手な人にはよさそうだ。小さいペンなので、持つと指が窮屈ではあるものの、指先で書くよりもタッチペンで書いたほうが、ペン先が見えて書きやすい。
変換精度に関してはかなり乱れた漢字を見事に変換する一方、「.jp」は変換間違いが多かった。とくに「.(ドット)」はキーボード入力に切り替えざるをえなかったので、どんな字を丁寧に書いたほうがいいか、わかってくるとタイムは短縮できるだろう。
GALAXY S III αは最速値が出たように、とにかく片手操作でキーをタッチしやすい。画面が大きくても、(男性である筆者の手には)幅はちょうどよく、手のひらへのフィット感、タッチの反応も絶妙。慣れてくれば平均値も最速値に近くなると思う。
HTC J butterflyは先ほどにも述べたように片手操作できるものの、他の2機種よりは若干不安定になる。文字自体はボタンが大きくタッチしやすいので、誤入力は少ないが、外側の文字種切り替えといった左端のボタン(筆者は右利き)へ、少し指を伸ばして押している。文字入力を考えるとわずかに画面が大きいという印象を持った。
つづいては、データ通信の速度の比較だ。
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