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Nokiaが久しぶりに好決算! Lumiaの販売台数は440万台に

2013年01月11日 18時10分更新

文● 末岡洋子

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 Nokiaは1月10日、2012年第4四半期(10~12月期)の業績について暫定報告を行なった。Windows Phoneスマートフォン「Lumia」の出荷台数は440万台と、過去最高レベルになる見込みで、“予想を上回る”業績という。

 主事業であるデバイス&サービス事業部における、携帯電話(スマートフォンとフィーチャーフォンを含む)の合計出荷台数は8630万台だった。

 このうち、Lumiaブランドで展開するWindows Phoneの出荷台数は440万台、前四半期(2012年第3四半期)の290万台から大きく増加した。年末商戦を挟んだこと、割引価格、Microsoftから最新の「Windows Phone 8」が発表され、同OS搭載機種の販売がスタートしたことなどが要因と思われる。なお「Lumia 920」をはじめとしたLumia機種については、好調な需要に押されて、コンポーネント供給不足も報じられている。

9月に発表されたWindows Phone 8搭載端末「Nokia Lumia 920」

 このほか、低価格帯向けのSeries 40ベースの「Asha」スマートフォンは930万台、「Symbian」の出荷台数は220万台。合計で1590万台のスマートフォンを出荷した。端末の平均販売価格(ASP)も前四半期(2012年第3四半期)の155ドルから185ドルとアップしている。

 Ashaとフィーチャーフォンを含むモバイルフォン事業の売上は25億ユーロ、Windows PhoneとSymbianを含むスマートデバイス事業の売上は12億ドルで、デバイス&サービス全体では39億ユーロを売り上げた。数年をかけて進めている人員削減やコスト効率化により、黒字となる見込みだ。

 NokiaのWindows Phone戦略の立役者であるCEOのStephen Elop氏は、「予想を上回る結果が得られ、堅牢な四半期となった」とコメントしている。これを受けてNokiaの株価は20%近くの伸びとなり、9ヵ月ぶりの高値を付けた。2013年第1四半期の見通しについては、季節的な要因と市場の激しい競争により、ネガティブな影響を受けるとしている。なお、正式な決算報告は1月後半の予定だ。

 1月に入り、調査会社の英Portio Researchは欧州市場におけるWindows Phoneについて最新の調査を発表。Windows Phoneの出荷台数は2012年の3000万台から2016年には1億3800万台に増加すると予想している。

 Nokiaは2012年、各社のデータで長年維持してきた携帯電話トップの座をSamsungに譲った。そのSamsungは1月はじめに発表した第4四半期決算の速報値で、売上高、営業利益ともに過去最高を記録する見込みで、それぞれの暫定値を56兆ウォン、8兆8000億ウォンとしている。スマートフォンでは、フラッグシップの「GALAXY S III」、大型画面を搭載した「GALAXY Note II」が牽引した。同社は2012年11月、GALAXY S IIIの販売台数が5000万台に達したと報告。同月後半にはGALAXY Note IIが発売2ヶ月で500万台を売り上げたとしている。

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