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International CES 2013レポート 第3回

インテル、4コアAtom「Bay Trail」や7WのIvy Bridgeを発表

2013年01月08日 14時21分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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TDP 7Wの超低消費電力版Coreプロセッサー

新しい低消費電力版Coreプロセッサーを搭載するIdeaPad Yoga 11Sを披露する、インテルのカーク・スカウゲン氏

 Ultrabook向けの新CPUとして、TDPが7Wという超低消費電力版の第3世代Coreプロセッサー(Ivy Bridge)が発表された。すでに搭載製品として、レノボの「IdeaPad Yoga 11S」などが発表されている。

超低消費電力版のIvy Bridgeの登場により、Coreプロセッサー搭載のUltrabookの長時間駆動化や、タブレット機器での採用も増加するだろう

 Yプロセッサーシリーズとも呼ばれる新しい超低消費電力版の投入により、Ultrabookはさらなる長時間駆動や発熱の低減、冷却機構の静音化が可能になる。インテルにてPCクライアントグループ担当副社長のカーク・スカウゲン氏によれば、7WのCoreプロセッサーでも、Androidタブレットで採用事例の多いNVIDIA「Tegra 3」よりも、5倍は速いと述べている。CPU仕様の詳細は語られなかったが、IdeaPad Yoga 11Sは2013年6月頃の発売を予定しているので、今夏の新製品には同CPUを採用したUltrabookがラインナップされそうだ。

いよいよ発売が近づいてきたHaswell

Haswellを搭載するセパレート型ノートのリファンレンスとなるマシン「North Cape」が披露された

 第4世代のCoreプロセッサーとなる、アーキテクチャーを改良したCPUを「Haswell」は、2013年の投入が予告されている。今回の記者説明会では、Haswellを使ったセパレート型ノートのリファレンスモデル「North Cape」が披露され、製品化も近いことをアピールした。

セパレート型ノートにHaswellを搭載したリファレンス機「North Cape」。左がドッキング状態で、右でスカウゲン氏が手に持っているのがタブレット部分を分離した状態。厚さは10mm程度とのこと

 Haswellでは、「インテル史上、最も大幅なバッテリー機能の向上」を実現するとしており、North Capeは最大13時間以上のバッテリー駆動が可能という。Haswell採用Ultrabookでは、9時間以上のバッテリー駆動時間が求められており、パソコンのバッテリーによる動作はさらに快適になりそうだ。

Haswell世代のUltrabookで実現される利点。処理能力の向上による快適化のほかに、情報保護、バッテリー駆動、そしてデザイン面での利点があるという。セパレート型ノートも増えそうだ

 そのほかにもインテルは、マルチタッチパネルを搭載した大きめの液晶ディスプレー一体型デスクトップを、家族皆で一緒に使う「Bring Back “Family Night”」(家族の団らんの復活)を実現するものと定義。このコンセプトにあった一体型PCや対応アプリの開発を支援していく。

表面がテーブル状になるレノボの一体型PC「IdeaCentre Horizon」を使った、4人による「モノポリー」を遊んでいるイメージ写真。画像認識により、手やコマの動きを認識して、それに対する反応を画面上で表現する

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