デノンが贈る、新世代ヘッドフォン+ネット対応オーディオ 第4回
簡単Wi-Fiで使える!! 快適な音楽リスニングの決定版
ネット再生を気軽に楽しめる「Cocoon」に迫る
2013年01月11日 11時00分更新
ネットワーク接続も極めて簡単
スマホで専用アプリを使えばさらに快適
続いて、ネットワーク接続をしてみよう。有線LANケーブルの接続ならば、設定などもほとんど不要で自動的にネットワーク接続が成立した。(プロキシサーバーなどを経由しない)一般的なブロードバンドルーターを使って作られた家庭内LANならば、DHCPなどの仕組みを使って、ケーブル接続だけでOKと言えるだろう。
無線LAN接続は、WPSによる簡単接続と、NETLINKによる接続が選択できる。WPSならば無線LAN機器のWPSボタンを押して認証するだけだし、NETLINKの場合(専用アプリが必要)は検出した無線LANのIDを選択し、パスワードを入力するだけだ。
Bluetoothなどに比べると、Wi-Fiの無線LAN接続はちょっと難しいイメージもあるが、こちらも拍子抜けするほど簡単に設定が完了した。普段からスマホや携帯ゲーム機などをWi-Fi接続で使っているという人なら、問題なく設定できるだろう。
信号を圧縮音声に変換して伝送するBluetoothと違って、無線LANならば非圧縮のリニアPCM伝送ができるから、音質的にもありがたい。
Dockスピーカーだから、基本的に操作はシンプルだ。
本体部にもタッチセンサー式の基本操作ボタンが付いており、ソース切り換え、音量調節、再生/一時停止が可能。リモコンもシンプルで、十字キーを兼ねる音量/曲送りボタンと決定キーを兼ねる再生/一時停止ボタンと、ソース切り換え、電源ボタンがあるだけだ。なお、DSD500のリモコンは本体と同様のラウンドフォルムのリモコンで、DSD300は本体に収納可能なカード型リモコンとなっている。
これに加えて、スマホやタブレット端末用に専用アプリの「DENON コクーンアプリ」が無料で提供されている。これを使えば、グラフィカルなインターフェースでソース切り換えやプレイリスト選択なども行える。NASに大量に保存した楽曲の選択はもちろんのこと、スマホ内の楽曲選択もこのアプリを使った方が快適だろう。
また、このアプリを使えば、タイマー機能やインターネットラジオの検索なども可能。スマホと一緒に使うならば、必須のアプリと言えるだろう。
iPhone5は使えない? 有線/無線の互換性をチェック
CocoonのDockはiPhone 4Sまでの30ピンコネクターとなっているので、Lightning端子を採用したiPhone 5や最新世代のiPod touchとは直接接続できない。筆者も最近iPod touchを買い換えたばかりだったので、一通り互換性をチェックしてみた。
まず、無線接続はAirPlay接続となるが問題なく使用できた。有線はステレオミニのアナログ接続であれば当然ながらOK。
Dock接続については、Lightningー30ピンアダプターを使って試したところ、きちんと認識し、充電も音楽再生もできた。アダプターを挟む分、ちょっとドックから飛び出し気味になるし、iPod touch自体もタテが長くなっているのでちょっとアンバランスな感じがあったが、別売のアダプター(2980円)を使えば使えるのがわかった。
念のため古いiPod touchも用意していたのだが、最新のiPod touchだけで問題なく取材できた。ついでなので、DSD500で両方を聴き比べてみると、それぞれの音質差をしっかりと描き分けた。
新しいiPod touchはワイドレンジで情報量も豊富な音なのだが、やや線が細く薄味な印象。旧世代は解像感やレンジ感は不足するのだが、音に厚みがあって聴き心地の良い音になる。
正直、個人的にもどちらが好ましい音かは悩ましいところなのだが、DSD500でこれだけ違いがはっきり出ると、気分によって使い分けるのも楽しそうだ。仕事中のBGMならば古い方、真面目に音楽を聴くときは新しい方と使いわけようかと思っている
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