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業界人の《ことば》から 第22回

キヤノンシステムアンドサポート・芦澤光二社長:

自ら考えて動く点では、なでしこジャパンと同じ

2013年01月08日 09時00分更新

文● 大河原克行

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風通しのいい環境を目指す芦澤流「三自の精神」

 キヤノンシステムアンドサポートは、知的体育会系集団を目指しているという。

 芦澤社長がいう知的体育会系集団とは、社員自らが知恵を使いながら、能動的に行動し、提案を行う営業、サポートチームのことを指す。

 キヤノンでは、自発自治自覚の「三自の精神」を社是にしており、「知的体育会系集団」は、この社是を芦澤社長流に言い換えたものともいえよう。

 「箱根駅伝でも、サッカーでも、頭を使わないと勝てない。ビジネスソリューション事業もそれは同じ。社員自らが考えて行動する文化を植え付けたい」とする。

 その文化の醸成のために、明るく仕事ができる風土を作り上げたいという。その一環として、UltrabookとiPhoneをすべての営業社員、サポート社員に配布し、社員の知的創造や業務の効率化を支援する体制づくりにも余念がない。

 「明るい空気がないと知恵は出てこない。キヤノンシステムアンドサポートは、そうした自由闊達な風土づくりを目指している。なでしこジャパンは、佐々木則夫監督のもと、いいコミュニケーションが生まれ、ときには駄洒落で場を和ましている。支店長クラスには、佐々木監督を見習ってほしい。また、なでしこジャパンのように、先輩と後輩がツーウェイコミュニケーションを取り、後輩からどんどん意見があがっていくような環境を社内に作りたい」と語る。

見習いたいなでしこジャパンの切り替え力

 そして、芦澤社長がもうひとつ見習いたいとするのは、ロンドンオリンピック表彰式でのなでしこイレブンの笑顔だ。

 試合終了直後の涙から一転して、笑顔の「なでしこトレイン」で入場したシーンをみて、「あの気持ちの切り替えができるからこそ、銀メダルまで行けたのだと思った。対応力の高さを感じた。そして、感動した」と語る。

 選手自らが考えて行動し、知恵が創出しやすい明るい環境を作り上げているなでしこジャパンは、キヤノンシステムアンドサポートが目指す知的体育会系集団のお手本になっているともいえそうだ。

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