最新端末を丸裸！　スマートフォン定点観測 第25回

「S III」「ZETA」「butterfly」冬の三大スマホを比較！

ワンセグアンテナは内蔵
au「HTC J butterfly」

　HTC J butterflyはワンセグアンテナを内蔵しているため、デザインはすっきりしているが受信感度が気になるところ。これは今後テストする予定だ。側面には長い音量ボタンがあり、これはボタンというよりデザインの一部のように見えて格好よく、押しやすい。

　背面のカバーはそもそも外すことができず、バッテリー交換は不可。薄いこともあって一枚の板のように見える。今回は2色借りており、ブラックはマッドで滑らず、一方レッドは艶がありと、それぞれ質感が違うのだが、どちらも指紋が目立ちやすい。

　AQUOS PHONE ZETAと同じくイヤホンジャックは防水仕様でむき出し。下部のmicroSUB端子は防水カバー。microSIMとmicroSDカードスロットも本体上部にあり、防水カバーで保護しているが、AQUOS PHONE ZETAよりも目立たない。ただmicroUSBとSIM、microSDカードのスロットは爪を引っかける部分が浅く、若干開けにくい印象だ。ホームボタン周りはタッチキーだが常に表示されている。

　3機種とも金属調で高級感はあるのだが、色のせいもあってか指紋が目立ちやすく、ストラップホールも無い。スペック重視なら気にならないかもしれないが、見た目の点やケータイからの機種変更だと気になる部分かもしれない。

側面までデザインにこだわりが。そしてとにかく薄い。一方、背面はやや指紋が目立ちやすい

microSDとSIMのスロットは上部に設置。メインキーはタッチタイプ。右側の最近使用したアプリキーは設定でメニューキーに変更できる

ドコモの2機種が同コストで有利
auは割引が無くなったのが痛い

　最後に料金比較。いつものように新規・機種変更時に、主な料金プランと契約した場合を想定。2年間のトータルコストを計算した。ドコモは今年の1月13日（木）までXiスマホ割が適用されるので、これを加味している。一方のauは、基本プランの「LTEプラン」が最大一年間半額になる「スマホ基本使用料半額キャンペーン」が昨年末に一旦終了したので今回は計算に入っていない。春商戦に合わせた新しいキャンペーンに期待したい。

　さて、計算の結果が以下の表だ。

	ドコモ 「GALAXY S III α SC-03E」	ドコモ 「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」	au 「HTC J butterfly HTL21」
一括価格 （新規/機種変更）	8万1270円／同	8万3790円／同	7万8120円／同
実質価格 （新規/機種変更）	3万870円／同	3万870円／同	3万2760円／同
ISP	spモード	spモード	LTE NET
	315円	315円	315円
基本使用料	タイプXi にねん	タイプXi にねん	LTEプラン
	780円（1年間0円）	780円（1年間0円）	980円
通話料	21円／30秒	21円／30秒	21円／30秒
パケット定額	Xiパケ・ホーダイ ライト	Xiパケ・ホーダイ ライト	LTEフラット
	4935円	4935円	5985円
2年間トータルコスト	16万6230円～	16万6230円～	20万7480円～

　ドコモの2機種はAQUOS PHONE ZETAのほうが一括価格は若干高いのだが、月々サポートの割引額も大きく、実質価格はGALAXY S III αと同じ。ただやはりスペックが高いだけあって、実質価格でも3万870円と、ドコモのスマートフォンでは高めである。料金プランは同じなので2年間のトータルコストも同額の16万6230円だ。

　auはこれまでの連載でもお伝えしている通り、ドコモのパケット定額に上限が月3GBとなる「Xiパケ・ホーダイ ライト」があるぶん、どうしても不利だ。さらにキャンペーンの終了でトータルコストでは20万円を超え、ドコモと約4万円も差がついてしまった。

　ただし一括価格や実質価格を見ると、端末自体は若干安い。また、MNPであれば、月額基本使用料が最大2年間0円となる「女子割・男子割」が1月31日まで展開されているほか、対象の光回線／CATVへの加入で適用される「auスマートバリュー」などをうまく組み合わせることで、少しでも安く利用することを考えたい。