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スタミナを誇る冬スマホ 省エネ設定で電池の持ちはどうなる?

2012年12月31日 12時00分更新

文● 小林誠、ASCII.jp編集部

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画面消灯2時間テスト
ARROWS Vが大きく改善

 画面消灯2時間テストは、Wi-Fi接続状態で画面消灯して2時間経過させてみる。Gmailは同期、Twitterは1時間ごとに更新の設定だが、省エネ機能によってはこれらがオフになっている可能性が高い。

  GALAYX Note II ARROWS V AQUOS PHONE ZETA HTC J butterfly DIGNO S RAZR M
消灯状態で
2時間放置
通常時 98% 89% 98% 100% 98% 100%
省エネ時 98% 94% 99% 100% 100% 99%

 しかし画面が消灯しっぱなしということで、通常時のテストでは、ほとんどバッテリーが減らなかった。その中で前回苦戦したのがARROWS Vだが、これも省エネ機能を有効にすることで改善。他機種にはまだ負けるものの、94%と十分許容範囲に収まった。他はほとんど変わらず。100%から99%になったRAZR Mは誤差の範囲と言えるだろう。

放置しておくだけでも、バッテリーの消耗が激しかったARROWS Vだが、省エネ機能の活用で全然異なる結果に

YouTube再生2時間テスト
悪化する機種も

 続いてYouTubeの再生。2時間の動画を再生する。Wi-Fiに接続して、イヤホンを装着。これが微妙な結果になった。ARROWS Vはやはり省エネ機能が有効なようで、通常時より7%バッテリーが伸びた。ただGALAXY Note IIは逆にバッテリーの減りが大きい。DIGNO Sも同様だ。誤差の可能性もあるが、設定か何かの問題かもしれない。

  GALAYX Note II ARROWS V AQUOS PHONE ZETA HTC J butterfly DIGNO S RAZR M
YouTube
2時間再生
通常時 82% 64% 77% 71% 81% 84%
省エネ時 66% 71% 81% 71% 72% 81%

 推測すると、まず画面の状況が変わった可能性がある。明るさセンサーが自動であれば、照度が変わってしまうからだ。通信状況も変わっているのかもしれない。3GやLTEの機能も有効になっているので、そちらで消費した可能性もある。部屋の明るさなど完全に同じ環境とまでは行かなかったので、参考程度で見てほしい。

ブラウザー2時間テスト
RAZR Mの改善が目立つ

 ブラウザの2時間テストは、「ドルフィン・ブラウザ」のタブリロード機能で、ASCII.jpのトップページを1分に1回更新し、それを2時間続ける。画面は点灯し続ける。電波状況は基本的にLTEでの接続となる。

  GALAYX Note II ARROWS V AQUOS PHONE ZETA HTC J butterfly DIGNO S RAZR M
Webリロード
2時間
通常時 82% 52% 74% 66% 80% 70%
省エネ時 82% 54% 73% 68% 85% 80%

 この結果は機種によって異なり、GALAXY Note II、AQUOS PHONE ZETA、HTC J butterflyはほとんど変わらず。効果が少しはありそうなのがARROWS VとDIGNO S。大きく効果があったのはRAZR Mで10%もバッテリーが伸びた。

 ここまでの3回のテストを見ると、省エネ機能は前回あまり成績が良くなかったARROWS Vに劇的な効果を与えているのがわかる。逆に他の5機種には良い結果が出ることもあるが、どんな場合でもスタミナが伸びるとまでは言えなかった。これら5機種は通常時でもスタミナが良好だったので、長時間の利用でなければ差が現われにくいのかもしれない。

 また、前述のとおり画面点灯が付きっぱなし場合、省エネ機能があまり意味が無い可能性もある

 つづいて、次ページでは各機種の省エネ機能はどんなものか。詳しく見ていく。

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