11月
マイクロソフト製タブレット「Surface」に注目
発売されたのはWindows 8と同じ10月26日だが、日本では発売されなかったこともあり、レビューの掲載が11月になったマイクロソフト製Windows RTタブレット「Microsoft Surface」の記事は、11月掲載記事の中でも大きな注目を集めた。
シャープなデザインと軽いボディー、背面の「Kickstand」やキーボード付きカバーのギミックといった特徴を備えて価格も安いSurfaceは、日本の先進的なコンシューマーの注目も集めている。登場当初は唯一入手可能なWindows RTマシンであったことも、注目の理由のひとつだろう。「ARM版Windows 8であるWindows RTは、本当に使い物になるのか?」というのは気になるところ。それをいち早く試せるマシンとしても、Surfaceの注目は高かった。
また11月には、各社から発売・発表されたタッチ対応PCだけを集めた、特集記事も企画した。正直に言えば、この時点でもまだタッチ対応PCの数は多いとは言えない。その後も徐々に増えつつはあるが、まだ「Windows 8搭載PC=タッチ対応」と言えるほどではない。
12月
Windows 8にもATOKキタ! 世界最薄15インチも
その発表を、首を長くして待っていた人も多いだろうWindows 8対応版の日本語IME、「ATOK 2013」が12月に発表された。Windows 8スタイル上でも入力できる日本語IMEとしては、「Baidu IME」や「Google日本語入力」などがすでに登場していたが、特に文章入力を仕事として使うPCユーザーにとって、ATOKシリーズは欠かせない存在だ。記者なども、「ATOKが出るまでは仕事用マシンにWindows 8を入れるのは待とう」というクチである。
ATOK 2013の製品版提供開始は2月8日と、まだ1ヵ月以上先だ。しかしジャストシステムでは、無料で利用できる期間限定のATOK 2013プレビュー版を、発表と同時に公開している。もちろん製品版ではないので、バグがあったりもするだろうが、「1日でも早くWindows 8上でATOKを使いたい!」という人にはありがたい。
12月でもうひとつ注目したいトピックは、NECPが発表した「15インチ級では世界最薄」を謳うUltrabook「LaVie X」だ。7月のLaVie Zが13インチ級で最軽量を実現したのと同様に、LaVie Xは15.6型ノートでの最薄を実現してみせた。実際に手に取ってみると、「大きいのに薄い」という特異なボディーは実に魅力的。重さも1.6kg未満なので、15.6型ノートが入るサイズのカバンであれば、楽に持ち歩けるだろう。
タッチパネルを搭載していないのはとても残念だが、ディスプレー解像度も1920×1080ドットと、高解像度なのも素晴らしい。NECPらしい技術と個性を兼ね備えた製品が2012年はいくつも登場してきたのが、古くからのPCユーザーとしてはうれしい限りだ。