クラウド対応はここが便利!
隠れた目玉機能ともいえるGoogle Mapsのクラウド(Googleアカウント)対応だが、一体何が便利なのか。iOS 5までの「マップ」と対比しつつ、考えてみたい。
PC/Macで調べたルート検索をiPhoneで
筆者がもっとも気に入ったのは、PC/Macとの連携だ。Googleアカウントにログインした状態で、ウェブ版Google Mapsで経路検索すると、それをiOS版Google Mapsでも履歴として参照できる。1日に何ヵ所も回るスケジュールを立てた場合、それが「連絡先」にない相手の場合は一度iPhoneでルート検索し、ブックマークに登録しておかないと慌てるはめになるが、新しいGoogle Mapsでは外出前にPC/Macで調べておいた結果をそのまま参照できるのだ。
自宅や職場の住所を基準にルート検索
Googleアカウントに自宅や勤務先の住所を登録しておくと、ルート検索の画面に「自宅」と「職場」という項目が現れる。これをタップすれば、ルート検索のとき起点や目的地として利用できるのだ。iOS 5のときの「マップ」も、あらかじめ連絡先に登録しておけば同じことはできるが、指定するためには「連絡先」のデータを一覧してそこから選ぶしかなく、リストの下のほうにある場合は手間がかかった。自宅や勤務先は起点/目的地にする頻度が高いだけに、意外に気付かない便利機能だといえる。
フィードバックを送信できる
これは便利機能とはいわないだろうが、iPhone内蔵のモーションセンサーにより振動を感知、フィードバック画面を表示できるようにした点がおもしろい。機能的にユニークというのではなく、アプリを起動した状態であればどの画面からでも呼び出せるようにしたことで、フィードバックを送りやすくしているためだ。地図に問題点を見つけたらすぐにGoogleへ知らせてほしい、そんなメッセージと解釈できる。これは標準の「マップ」にも是非取り入れてほしいと一瞬思ったが、ヤメた。いま、そんなことしたら……。

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