搭載されている音楽再生機能は、ビデオと同様にFire HD内のストレージにパソコンからUSB経由でコピーするか、「MP3 ミュージック」で販売されている楽曲(DRMはない)を購入し、書籍と同様にクラウド側からダウンロードして再生する。対応しているオーディオフォーマットは一般的なMP3やiTunesのm4aのほか、ogg、wavなど。これらをFire HDの「Music」フォルダにコピーすれば、そのまま再生できる。
iOS端末の楽曲をiTunesから買うように、Fire HDで聞く楽曲はどれもAmazonから買えるようになるのが理想的だが、現時点で日本のAmazonから購入できる楽曲は、iTunesには遠く及ばない。米国で活躍している有名アーティストの曲を検索しても、表示されるのは本人以外がカバーしたトリビュート作品ばかりということが多い。iTunesで販売されている楽曲は、現在DRMなしに多くが移行しているので、将来的には改善されるかもしれないが、今のところはストアの品揃えに期待しないほうがいい。
汎用タブレットとしての機能をチェック
ドキュメント、メール、カレンダー
エンタメ寄りの用途に続いては、実用系の機能を見ていこう。まずメールやカレンダーといったタブレット必須の機能だが、これらの機能は標準で搭載されている。GmailやHotmail、Exchangeについては、メールとカレンダー、連絡先の同期と送受信が可能だ。Yahoo!やAOL、それ以外のプロパイダーメールにも対応している。カレンダーの機能は正直に言って貧弱だが、幸いアプリスト側に、より高機能な「ジョルテ」も登録されているので、そちらを使うという手もある。
写真表示機能は、端末上のPicturesフォルダ以下にファイルをコピーするか、Amazonのクラウドストレージ「Amazon Cloud Drive」の「写真」フォルダにある画像を表示できる。対応するフォーマットはjpeg、png、bmp、gif。端末上の画像をメールで送信したり、SNSアプリで投稿するといった機能もある。