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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第23回

「Ascend」「GALAXY Note II」「VEGA」のカメラを比較

2012年12月25日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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明らかに今までは異なる!
カメラまで個性全開のVEGA

 VEGAのシーン設定には「浜辺」「雪」「夕焼け」など。ノーマルも含めて全部で11シーンだ。

 カメラを起動すると、他機種と明らかに異なるのが撮影モード。5種類しかない。そのうち2つが「インスタント」と「分割」。分割はその名の通り、分割して撮影。「インスタント」は笑顔や美白モードがあり、その場でポラロイドカメラ風に画像を加工するモードだ。

ポラロイド風の撮影ができるモードが用意されている

 ウリの機能のひとつが「VoiceShot」で「はい」「はい せーの」「せーの」「はい ちーず」「ぴーす」「いち にい さん はい」「さん にい いち はい」の掛け声で自動的にシャッターを切る。LGのOptimus Gでも同じ機能があったが、VEGAでは日本向けの掛け声で、より使いやすいかもしれない。声への反応も上々で十分使える。またアウトカメラ・インカメラどちらで使ってもよい。

日本語の発声でシャッターを切ることが可能

 このように一風変わった機能を持っているが、カメラの起動は早くタイムは1秒29~1秒70。ただし高速撮影(撮影間隔)はシーン「ノーマル」、モード「一般」で撮影すると遅く2秒台。そこで撮影モードで「連写」を選ぶとよい。この機能、もちろん通常通りのシャッターを押しっぱなしで連写をする機能もあるのだが、短押しすると撮影間隔が短い撮影も可能なのだ。この場合は0秒54~0秒62。この連載でよく言っている「ストップウォッチを押すための時間」であって、シャッターを切っている時間はもっと早い。今回の3機種はどの機種も高速起動・高速撮影が可能というわけだ。

 静止画撮影ではほかにも「パノラマ撮影」があるほか、シャッター周りのアイコンを充実させて、オプションを開かなくても設定変更できるため、若干変わったUIではあるが、ほかの機種に劣らない機能を用意している。

 またフォーカスを合わせるときの音だが、これもまたちょっと変わっており、AscendやSTREAMに似ている「ウィーウィー」というタイプだが少しクリアな音だ。

 動画撮影は残念ながらHDサイズまでだが、微速度撮影があり、この際「微速度撮影効果」というエフェクト(ミニチュア)を入れられる。また顔に「効果」を入れたり、「背景合成」の選択も可能。この際「直接選択」を選ぶと自分で撮影した静止画・動画を合成素材に選ぶこともできる。

動画撮影でミニチュア風のエフェクトも可能

 独自のアプリとしては「CamNote」がある。ホワイトボードやノートを撮影するためのアプリだ。

ビジネスマンだとよく行なう、ホワイトボードの撮影に特化したアプリも用意されている

 また画像や動画を確認しているときは、いよいよタッチレスの独自操作「VEGA MOTION」の出番。静止画の場合は、画面上(赤外線センサー上)で手を上下左右に動かすと、画像を前後切り替え、1秒手で覆い続けるとスライドショーに切り替わる。3秒覆うとギャラリーの終了だ。動画の場合、「早送り」「巻き戻し」「音量調整」「一時停止」「動画画面の終了」が可能だ。

端末の前で手を動かしたり、かざしたりするだけで操作が可能な「VEGA MOTION」

写真のスライドショーだけでなく、さまざまな状況で利用できる

 なお画像編集は「イメージエディター」と「フォトスタジオ」がある。「イメージエディター」はAndroid標準の編集機能と同じ。「フォトスタジオ」のほうは機能が多く、マンガ風に吹き出しを入れたり、装飾用のアイテムやモザイクを入れることも可能。意外とモザイクはありそうで無い機能かもしれない。「動画」アプリには編集機能が見当たらない。

フォトスタジオで画像を編集する

実際の写真を比較すると
Ascendが◎

 最後に3機種で同じ被写体を撮影した。設定はオートなど、初期設定のまま。カーテンと2体のぬいぐるみの色で差が出た。

Ascend

GALAXY Note II

VEGA

 GALAXY Note IIとVEGAはカーテンの色は実物に近いが、アヒルのぬいぐるみは明るすぎる。うさぎのぬいぐるみもAscendと比べると緑っぽく、とくにVEGAは目立つ。

 一方のAscendはカーテンの色が暗いものの、ぬいぐるみの色は実物に近い印象。とくにうさぎのぬいぐるみは実物はもっと濃い色ではあるものの、緑色が目立たず、キレイに感じる。

 写真比較ではAscendが他の2機種に勝ったようだ。

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