Radeon HD 7970最高クラスの3D性能を発揮!
「3DMark11」はPerformanceとExtreme、「Battlefield 3」は解像度1920×1080ドットで最高描画と高描画設定で計測している。
さすがコアクロックとメモリークロックが各々175MHz、1100MHz相当(275MHz)の差がある「MATRIX-HD7970-P-3GD5」と「HD7970-DC2-3GD5」では、一目瞭然の性能差になっており、スコアとフレームレート(fps)は、各々約11%も向上している。「MATRIX-HD7970-P-3GD5」なら、6画面を使った超大画面ゲーミングもできそうだ。
次はOS起動後10分経過した際のアイドル状態と、「3DMark11」のデモを15分間連続実行時の高負荷状態のGPU温度、騒音値、消費電力を計測してみよう。
GPU温度とファンの回転数は、定番GPUモニターツールの「GPU-Z」をベースにしたASUS独自GPUツール「GPU Tweak」で取得。騒音値はPCケースに組み込んでいないバラック状態で、CPUクーラーなどのファンを停止させ、出力インターフェース部から15cmほど離れた位置で騒音計を使って計測している。
「MATRIX-HD7970-P-3GD5」と「HD7970-DC2-3GD5」が搭載するDirectCU IIクーラーのヒートシンク部は基本的に同じ構造になるため、大きな差はでていない。ただ、「MATRIX-HD7970-P-3GD5」のアイドル時のGPU温度は、20フェーズのデジタル電源回路「DIGI+ VRM」などが影響してか、「HD7970-DC2-3GD5」から5度もダウン。さらにアイドル時の消費電力も3Wほど下回っている。また、大幅に高い3D性能のわりにファン回転数の上昇は最小限になっており、騒音値も40dB前半と十分静かといえるレベルになっている。
両モデルの価格差は1万円前後なので、予算が許すなら「MATRIX-HD7970-P-3GD5」を狙うのが良いだろう。この後紹介するが、MATRIXモデルには動作クロックがRadeon HD 7970 GHz Editionの定格になる「MATRIX-HD7970-3GD5」も用意されている。MATRIXモデルならではの機能はそのままに5000円前後安価になるので、こちらもねらい目だ。
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