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知らざれざるASUS製ビデオカードの作り込み具合を徹底調査! 第4回

ASUS製ビデオカードのクーリング性能に迫る【Radeon編】

2012年12月28日 11時00分更新

文● 藤田 忠

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Radeon HD 7970最高クラスの3D性能を発揮!

 「3DMark11」はPerformanceとExtreme、「Battlefield 3」は解像度1920×1080ドットで最高描画と高描画設定で計測している。

3DMark11 (単位:score) better→

Battlefield 3 1920×1080ドット 高描画設定 (単位:fps) better→

Battlefield 3 1920×1080ドット 最高描画設定 (単位:fps) better→

 さすがコアクロックとメモリークロックが各々175MHz、1100MHz相当(275MHz)の差がある「MATRIX-HD7970-P-3GD5」と「HD7970-DC2-3GD5」では、一目瞭然の性能差になっており、スコアとフレームレート(fps)は、各々約11%も向上している。「MATRIX-HD7970-P-3GD5」なら、6画面を使った超大画面ゲーミングもできそうだ。

GPU負荷やGPU温度やファン回転数などのリアルタイムモニターからコア、メモリークロック、GPUコア電圧の調節までが行なえる「GPU Tweak」

 次はOS起動後10分経過した際のアイドル状態と、「3DMark11」のデモを15分間連続実行時の高負荷状態のGPU温度、騒音値、消費電力を計測してみよう。
 GPU温度とファンの回転数は、定番GPUモニターツールの「GPU-Z」をベースにしたASUS独自GPUツール「GPU Tweak」で取得。騒音値はPCケースに組み込んでいないバラック状態で、CPUクーラーなどのファンを停止させ、出力インターフェース部から15cmほど離れた位置で騒音計を使って計測している。

GPU温度(単位:℃) ←better

ファン回転数(単位:rpm) ←better

ファン騒音値 ※計測時の暗騒音は平均31dB(単位:dB) ←better

消費電力(単位:W) ←better

 「MATRIX-HD7970-P-3GD5」と「HD7970-DC2-3GD5」が搭載するDirectCU IIクーラーのヒートシンク部は基本的に同じ構造になるため、大きな差はでていない。ただ、「MATRIX-HD7970-P-3GD5」のアイドル時のGPU温度は、20フェーズのデジタル電源回路「DIGI+ VRM」などが影響してか、「HD7970-DC2-3GD5」から5度もダウン。さらにアイドル時の消費電力も3Wほど下回っている。また、大幅に高い3D性能のわりにファン回転数の上昇は最小限になっており、騒音値も40dB前半と十分静かといえるレベルになっている。

 両モデルの価格差は1万円前後なので、予算が許すなら「MATRIX-HD7970-P-3GD5」を狙うのが良いだろう。この後紹介するが、MATRIXモデルには動作クロックがRadeon HD 7970 GHz Editionの定格になる「MATRIX-HD7970-3GD5」も用意されている。MATRIXモデルならではの機能はそのままに5000円前後安価になるので、こちらもねらい目だ。

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