実測! 実用的だが、やはりFOMAの速度だった
F-01Eを持ちだして都心部にて平日夕方に速度計測を行なった。参考までにXiスマートフォンである「Xperia AX SO-01E」でも速度計測を行ない、比較をしてみた。
速度的にはあまり良好とは言えない結果で、喫茶店の奥で2Mbpsに迫ることがあったくらいだが、同時に計測したXi対応スマートフォンでも速度低下は発生しており、FOMAだから遅いのではなく、さらにその先の問題と言えるかもしれない。
逆にこのグラフには含まれないが、真夜中の住宅地で通信した場合に下りが4Mbpsを超えることもあり、要は回線混雑次第というのが筆者の感想だ。
実際に接続してウェブ閲覧などを行なってみたが、気になるのがデータの流れが悪くなる瞬間があるということ。同様のことはFOMAやXiのスマートフォン、Xiスマートフォンのテザリングでもあるので、回線が混雑しているドコモ特有の問題なのかもしれない。
とはいえ、頻度はそれほど高くなく、ベストエフォートなインターネットと考えれば、それほど大きな問題ではないかもしれない。
上り速度が遅めなので、大容量データをアップロードが多い人にとっては不便かもしれないが、下りメインの使い方なら問題ない。今回はPC接続で試したが、タブレット端末を使ってウェブ閲覧という使い方に向いていると言えよう。
なお、電池の持ちに関しては少々厳しく、1時間でほぼ50%まで減少し、2時間までは持たなかった。充電池の容量が820mAとスマートフォンに比べれば小さいので仕方のない部分ではある。
通信の有無によって減少度合いは変化するので、ずっとデータをダウンロードするような使い方ではもっと短くなる可能性がある。スマートフォン同様、モバイルバッテリーの携行は必要と言えよう。
F-01E以外にもテザリングできるケータイはある
ただし設定方法は異なるので注意
今回は最新のF-01Eを試したが、ドコモによるとアクセスポイントモード利用機種は現在18機種ある。
F-01Eを新たに調達しなくても、昔使っていた携帯電話がアクセスポイントモードに対応していた、ということもあるだろう。その場合はSIMサイズに注意しながら、昔のケータイを引っ張りだして使うという手もある。
ただし、昔の機種を使う場合は、FOMAの通信速度が旧規格のために遅い機種があることや、接続台数が1台のみだったり、APNを自分で設定できないなど設定項目に制限があることがある。機種の説明書などでよく確認しておこう。
通話を重視したい場合におすすめ
F-01Eのアクセスポイントモードを使ったテザリングだが、通話を最も重視したいユーザーや、確実なiモードメールを使いたいユーザーにはおすすめだ。料金面からはXi契約で使う検討もしてほしい。
願わくばXi対応のフィーチャーフォンが登場し、大容量バッテリーが搭載されていれば言うことがない。Wi-Fiのみ対応のタブレットや電子書籍リーダーを持っている人にはかなり便利なので、Xi対応の“ガラケー”が早く製品化されることを切に願うばかりである。

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