音楽CDのデータを正確に読み込む「PURE READ」
「PURE READ」は、音楽CDの読み取り精度を高める「PureRead 2+」機能の設定項目だ。
音楽CDでは、ディスク上にキズや指紋、歪みや反りなどによって発生するCIRC(エラー訂正システム)でも補正しきれない再生時の読み込みエラーは、予測データで補間する仕組みとなっている。当然予測データは音楽CD本来の音ではないため、聞く側としては耳障りなノイズとなってしまう。
その対策として開発された技術が「PureRead 2+」だ。PureRead 2+により、音楽CDにエラーが発生しても、予測データによる補間を回避し、独自の高精度アルゴリズムで再読み込みを行なって正確なデータを再現してくれる。
PureRead 2+は、音楽CDをWAVやMP3形式データとして取り込む場合に効果が高く、正確な音データを読み込めるため、ノイズのないクリアな音を携帯オーディオプレイヤーなどで楽しめるようになる。音にこだわりたい人にはうれしい機能だろう。レンタルCDなど、多くの人に触れて、キズがついていることが多い音楽CDでは、特にその効果が発揮されやすい。また、古くから音楽CDを購入して大量のライブラリーを構築している場合にも、ディスクの傷みや反りを気にせずデータ化して取り込めるようになる。
その「PURE READ」で用意されているモードは3種類。「標準モード」は、「標準モード」はCIRCで補正できないエラーは通常と同じく予測データで補間する。「マスターモード」は一定回数を再読み込みし、それでも読み込めない場合は予測データで補間とバランスの取れたモードだ。多くの場合は「マスターモード」で問題ないだろう。「パーフェクトモード」は、再読み込みできないエラーが出た場合は、読み込み自体を停止するというもの。音に徹底したこだわりがある人向けだ。
パスパワー動作の確認や強制イジェクトも可能
「バスパワーで動作するかどうか確認する」は、このボタンを押すとPCとUSB接続(1コネクターのみ)だけで問題なく動作するかチェックできる。問題がある場合は、二股となっている付属のUSBケーブルにある2コネクターともPCに接続することで改善できる。それでも動かない場合は、別売りのACアダプターを導入するといいだろう。
「ドライブの状態を確認する」では、ドライブ内にディスクが入っていないかチェックでき、「ディスクを取り出す」は名前の通りディスクの取り出し用で、万が一通常の取り出せないなどのトラブルが起きたときのために「ディスクを強制的に取り出す」というボタンも用意されている。