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AMD大好き! AMD派に送る最新自作レシピ 第1回

コストパフォーマンス最高! AMDで組む低価格自作PC

2012年12月17日 16時00分更新

文● 池座 優里

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内部アーキテクチャの変更により
新ソケットSocket FM2を採用

Trinityでは904ピンの新ソケットSocket FM2を採用する。残念ながら先代のSocket FM1との互換性はなくマザーボードは新規購入する必要がある

 Trinityでは内部アーキテクチャの変更により電源設計の大幅な改修が必要となり、904ピンの新ソケットSocket FM2が採用される。残念ながらLlano世代のSocket FM1との互換性はなくマザーボードは新規購入が必須となる。

Socket FM2(左)とFM1(右)のピン配列比較。中央右上のピンがSocket FM2では1本少ないことがわかる

 対応チップセットは既存のAMD A75/A55に加えて、AMD A85Xが新たに追加された。こちらはAMD A75の上位に当たる製品で、PCI-Express2.0(x16)のレーン分割が可能となりCrossFire Xを正式にサポート。さらにSATA3.0(6Gbps)が6ポートから8ポートへと増加されるなど、拡張面での強化が中心だ。特にコンシューマー向けチップセットでは、初めて8台のストレージをサポートしており、動画エンコードや録画用マシンなど大容量のデータ保存する場合には有力な選択肢となるだろう。

チップセットのスペック表
型番 AMD A85X AMD A75 AMD A55
開発コードネーム Hudson D4 Hudson D3 Hudson D2
Serial ATA SATA3.0×8 SATA3.0×6 SATA2.0×6
RAIDレベル 0/1/5/10 0/1/10 0/1/10
PCIe(x16)レーン (x16)×1/(x8)×2 x16×1 x16×1
CrossFire対応 - -
PCI 3 3 3
USB 3.0 4 4 0
USB 2.0 10 10 14

Socket FM2のオススメマザーボードを紹介

 さて、APUとチップセットの説明が終わったところで、ここからは筆者が独断と偏見で選んだTrinity向けおすすめマザーボードをいくつか紹介していくことにしよう。

オーバークロック上等のハイエンドモデル
ASUSTeK「F2A85-V PRO」

製品情報:http://www.asus.co.jp/Motherboards/AMD_Socket_FM2/F2A85V_PRO/
実売価格:1万3000円前後

チップセットはAMD A85Xを採用したハイエンドATXマザーボード「F2A85-V PRO」

 「F2A85-V PRO」は、チップセットにAMD A85Xを搭載したATXフォームファクター対応マザーボード。CPUコア6フェーズ、アンコア2フェーズ、メモリ2フェーズの3系統の電源回路をデジタル化した“トリプルデジタル電源回路”や、APU向けの独立クロックジェネレーターを実装することで、オーバークロック耐性を高めたハイエンドモデルだ。ちなみに先日行なわれたAMDのオーバークロックイベントでも使用されており、その耐性はまさに折り紙つき。ぜひコア倍率固定が解除された「K」シリーズと組み合わせて使用したい。

液体窒素を使ったオーバークロックにも対応する高い耐久性も魅力の一つ

コスパ最高のMicro ATXマザーボード
ASRock「FM2A75M-DGS」

製品情報:http://www.asrock.com/mb/AMD/FM2A75M-DGS/index.jp.asp
実売価格:6000円前後

コスパ最高のMicro ATXマザーボードASRock「FM2A75M-DGS」

 続いて紹介するのはASRock「FM2A75M-DGS」だ。こちらはAMD A75チップセットを採用したMicro ATXマザーボードで、機能を絞り実売価格6,000円の低価格を実現したコストパフォーマンスモデル。とはいえ、SATA3.0やUSB 3.0など最新インターフェースはしっかりと実装され、CPU電源周りには固体コンデンサーが採用されるなどその基本性能は高い。
 ASRockらしく、XFast RAM、XFast LAN、XFast USBなどの独自機能も豊富に用意されており、コストを抑えつつパフォーマンスに妥協したくないというユーザーにオススメだ。

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