このページの本文へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第22回

冬の個性派LTEスマホでスピード対決を実施!

2012年12月17日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

片手操作にこだわるのなら
意外(?)とVEGAのスクロールは気持ちいい!

 スクロールテストではまずGmailに受信している500通のメールをどれだけ素早くスクロールできるかをテストする。素早く500通目に達した機種はそれだけスクロールが速い機種だ。これまでの最速は5秒4の「HTC J ISW13HT」だ(関連記事)。

 ただし、時間が早いだけでは途中のメール表示を省略しているケースもありうるので、現在は1回のスクロール時間で何通分さかのぼれるかもチェックしている。滑らかなスクロールなら、1回画面をフリックしただけで長い時間スクロールし続けるのではと考えたからだ。最長はAQUOS PHONE SERIE SHL21の6秒4、メール数ではAQUOS PHONE SERIE ISW16SHが113通とシャープ製端末が抜群の高成績だ。

 なおテストは片手操作で行うが、今回は操作性に独自の工夫がある機種なので、様々な方法を試している。

 さて、まずは3機種の結果だが、以下の通りとなった。

  Ascend GALAXY Note II VEGA
片手操作 両手操作 Sペン
最速タイム 11秒8 9秒6 7秒4 9秒7 7秒9
平均タイム 15秒5 10秒2 7秒9 10秒8 8秒2
1回スクロール
(最長/表示数)
3秒4
/70通
2秒4
/43通
3秒4
/100通
4秒1
/97通
2秒3
/55通

 “片手操作”だけに絞るなら、VEGAが最速7秒台。平均でも8秒台と10秒を軽く切り、ほかの2機種と比べても1秒以上の差。しかしGALAXY Note IIは片手操作よりも両手操作やSペンを使う場合もあるだろうと計測してみると両手操作で7秒台になり、わずかにGALAXY Note IIが勝利した。ただし両手入力にすればどの機種も有利になるので参考程度と考えて欲しい。

 1回のスクロール時間をチェックすると、片手操作ならAscnedが3秒4/70通と勝利したが、3機種とも片手操作ではそれほど長くスクロールできない。しかし両手操作もチェックしたGALAXY Note IIではSペンが4秒を超えてスクロールし続け、100通前後まで達している。

 細かく見ていくとAscendは、500通スクロールでは、ぎこちないスクロールになりやすい。タッチにうまく反応してくれないことがあった。反応がスムーズな場合は、かなり滑らかに流れてはいくのだが……。そのためテストでも結果にばらつきがあり、平均値でだいぶ遅いという結果につながった。1回のスクロールも同様で、ハズレの時は1秒台という短い時間しかスクロールせず、20通しかさかのぼれないこともあった。

 GALAXY Note IIは、500通スクロールでは、片手で持ったときに不安定になる。スクロール自体は滑らかなのだが。やはりこのサイズで片手で画面操作をすると、どうしてもバランスが悪くなる。

 そこで5型スマホなら普通は両手持ち(左手で本体を持ち、右手でスクロール)へと使い方を変えたところ、途中で一瞬の引っ掛かりはあるが、非常に快適だ。ただし、両手持ちにすると、他機種も当然結果は良くなるので参考値。Sペンを使ってもみたが(左手で本体を持ち、右手はSペンでスクロール)、これはペン先がすべっているようで、ペン先の動きと画面の動きにズレを感じた。そのため片手操作とほぼ同じくらいの速度となった。

 1回スクロールテストでは、明らかにAscendより滑らかにスクロールしている。ただ片手操作では、スクロール時間が短いのが残念。ササーッとスクロールして、すぐに止まってしまう。両手操作にすると、大きく変わったので、GALAXY Note IIは素直に両手で使うのがよさそうだ。

 3機種中もっとも驚きの結果がVEGAだろう。まさかこんなに滑らかなスクロールができるとは思わなかった。引っ掛かりが全然なく、せいぜいスクロールが途中でゆっくりになるだけ。画面サイズが小さいのでタッチしやすいというのもあるだろう。

 ただし1回スクロールでは伸び悩み。スクロール自体はスムーズだが、自然に減速して止まる感じ。急に引っ掛かって止まるよりも滑らかな印象だが、さかのぼれるメール数は55通までだった。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン