エースドライバー対決の
決勝第2レース
ミクGTプロジェクトのAドライバーが激突する決勝第2レース。ミクZ4は谷口選手、Mirai Z4は番場選手である。予選の順位はミクZ4が11位、Mirai Z4が18位なので、グリッドもここからスタートする。
前日とはうって変わってドライコンディションとなった日曜日。ただし、気温は12度、路面温度は16度とかなり低いせいか、珍しく谷口選手もフォーメーションラップでタイヤを温めるウェービングをしていた。
そしていよいよ決勝レースがスタート! 一斉に1コーナーに飛び込んでいくGT300マシンたち。しかし、織戸選手が駆る#88 マネパランボルギーニと、関口選手がドライブする#3 NDDP GT-Rが1コーナーの旋回に入る直前で接触。あわや多重事故になりかけたが、数台が巻き込まれたがレースは続行。このスキを突いたミクZ4は7位にジャンプアップ、Mirai Z4も13位まで順位をあげた。
その後、順調に5位、4位と順位を上げていくミクZ4。Mirai Z4は残念ながら16位まで落ち、その後14位まで持ち直す。このとき、#66 でちゃうアストンと#2 ヱヴァ紫電がワンツー体制で独走状態になっていた。
ミクZ4は今回もSLSとのバトルになる。直線で抜かれるがコーナーで抜き返すという、去年とはまったく逆のレース展開になるも、3位の表彰台圏内にまで上がった。だが、残り4周となったラップで衝撃の幕切れが起こった。もう3位は確実と思われていた矢先、ミクZ4がピットインしてきて、そのままピット内に格納されてしまったのである。谷口選手にこのことを聞くと「突然左リアのあたりからイヤ~な音がして。もう全開で1周も走れないだろうと思ったので、ピットに入りました。最後の最後で事故っても困るしね」と素早く判断を下したようだ。
残されたMirai Z4はグリッドの18位から、なんと12位まで順位をあげてチェッカーを受けたのだった。抜きつ抜かれつのバトルを、接触もせずに無事にゴールまで運んだ番場選手に応援シートからは惜しみない拍手が贈られていた。
痛車の順位は、2位:エヴァ紫電、4位:NEXT A-Class SLS、12位:Mirai Z4、15位:#48 音々コルベット、20位:ミクZ4、リタイヤ:マッハ先輩という結果になった。
こうして今年のSUPER GTはすべて終了した。ミクGTプロジェクト史上初となる2台体制で挑んだ2012年。連覇の夢は遠のいてしまったが、多くの実りがあった年であった。ここからは、この1年を振り返ってみたい。
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