最新端末を丸裸！　スマートフォン定点観測 第21回

「Ascend」「GALAXY Note II」「VEGA」個性派スマホ比較

防水仕様でカバーでコネクターを覆っている
ワンセグアンテナは“下”の「VEGA」

　VEGAの外観は角張った印象。側面も丸みではなく、角度をつけており、側面にある電源、音量ボタンも凹凸がしっかりとわかる。メインキーは、ディスプレーに表示する。また「タッチレス」の操作は、正面上にある赤外線センサーで動きを感知する仕組みだ。

　上部にイヤホンジャックとmicroUSB端子が配置されているが、どちらも防水カバーで覆われており、残念ながらむき出しではない。イヤホンの装着はちょっと面倒くさそうだ。また、上部の左端にはストラップホールがあるが、これはバッテリーカバーを外さなくてもいいタイプ。

　ワンセグアンテナは底部から伸ばす仕組み。横画面で見るならよいが、縦画面で見る場合はかなり嫌な位置になるかも。

　背面はマッドな質感で指紋が目立ちにくい。開くとmicroSD、SIMカードともにバッテリーの下に装着しており、やや取り出しにくい。

　機能は充実しているのだが、普段の使い勝手を考えると、イマイチかも……という部分もあった。今後のテストでさらにいろいろとチェックしていきたい。

背面はマット系

ワンセグアンテナは下に伸びる。横画面で見るのが前提？　防水・防塵対応で、コネクターカバー類はしっかりしたものが付いている

キー類の感触はいい。本体前面上部に赤外線センサーがあり、タッチレス操作はこれを用いる

実質価格の面でお買い得度はかなり高い
GALAXY Note II

　最後に端末代金と料金をチェックしていく。もっともメジャーな基本プランとパケット定額を基に、割引も考慮に入れている。主要キャンペーンも適用しているため、たとえば2012年12月31日までに契約すると、ドコモの2機種には「Xiスマホ割」で、1年間基本使用料0円、auは「スマホ基本使用料半額キャンペーン」で1年間月490円が適用される。

	ドコモ「Ascend HW-01E」	ドコモ「GALAXY Note II SC-02E」	au「VEGA PTL21」
一括価格 （新規/機種変更）	6万6150円／同	8万4630円／同	6万7620円／同
実質価格 （新規/機種変更）	2万790円／同	3万6750円／同	2万2260円／同
ISP	spモード	spモード	LTE NET
	315円	315円	315円
基本使用料	タイプXi にねん	タイプXi にねん	LTEプラン
	780円（1年間0円）	780円（1年間0円）	980円（1年間490円）
通話料	21円／30秒	21円／30秒	21円／30秒
パケット定額	Xiパケ・ホーダイ ライト	Xiパケ・ホーダイ ライト	LTEフラット
	4935円	4935円	5985円
2年間トータルコスト	15万6150円～	17万2110円～	19万1100円～

　その結果、もっとも安いのはAscendとなった。ドコモは上限が3GBの「Xiパケ・ホーダイ ライト」を用いているのに加えて、一括価格、実質価格ともに同じドコモのGALAXY Note IIより安価だったのが大きい。

　ただし、一括価格で1万8480円もあった差が、実質価格では1万5960円にまで狭まっている。GALAXY Note IIは、月々サポートの割引額が大きいのだ。長く使うのを前提にコストパフォーマンスを考えると、GALAXY Note IIはかなりお買い得度が高くなる。

　一方、VEGAは一括価格、実質価格ともにAscendに近い金額。以前ののAQUOS PHONE SERIEでもそうだったが、基本プラン、パケット定額がやや高く、それが積もって、2年後にはAscendと比べ3万4950円も高くなってしまった。

　auの端末を持つのであれば、MNPを活用し「女子（男子）割」で、基本使用料2年間0円を狙いたい。この場合なら、2年トータル17万3460円でGALAXY Note II並み。日本向け機能の充実度を考えると、いい勝負だ。月1480円割り引かれる、auスマートバリューと組み合わせると、さらにお得度は上がる。

　ただ、今回のように「新規契約」で比較した場合は、残念ながらVEGAは見劣りするのは間違いないところだろう。