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国内シェアトップ「デル」が挑む新戦略に迫る 第1回

国内シェアNo.1! デルのディスプレーが売れ続ける理由

2012年12月18日 11時00分更新

文● エースラッシュ

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充実のサポートと納得の価格、高い性能が
トップシェアキープのカギ

 「デルの場合、PCと一緒に出荷するディスプレーの存在がシェア獲得において有利に働いているという事情に加えて、やはりデルというブランドを信頼していただき選ばれるお客様が多いようです。また、PCと同じレベルのサポートがディスプレーにも適用されている点も評価していただいていると感じています」と河田氏は語る。

 すべてのディスプレー製品が3年保障となっており、他メーカーが1年間程度の保障しかないのに対して、非常に手厚い。しかも、さらに追加で保障期間を延ばすことが可能だ。

 「一部の上位モデルでは、輝点のピクセル欠陥がひとつでもあった場合には新品交換で対応します。

 また全モデルにおいて、障害が発生した場合にはすぐに良品を発送し、お客様は手元に良品が届いてから修理品を発送すればよいという態勢を整えています。業務で利用しているのに故障して使える代替品がないというのでは困りますよね。そういう時間ができるだけ短くなるようにしているのです」と河田氏。実売価格が1万円を切るモデルでも同じサポートが受けられるため、企業やSOHOにおける導入時には特にポイントとなる部分だろう。

障害発生時には、手元に良品が届いてから修理品を発送してもらうという態勢を整えているという

 ディスプレーについては、製品品質へのこだわりも特筆すべき点だろう。スペック上の分かりやすい機能だけでなく、ヒ素や水銀を含むパーツは一切使用しないなど環境性能にもこだわっている。ディスプレーメーカーというイメージのないデルだが、価格とサポート、品質、PC/サーバーとの同時購入という要素が重なることでシェア1位を獲得しているというわけだ。

 また、その実力はすでに広く知られており、安価なモデルばかりが売れているというわけではない。エントリーモデルからプロユースの高性能モデルまで、多くのユーザーに選択されているという。

 「台数的によく出ているのは、比較的安価なモデルが多いですが、一方で、デジタルハイエンドシリーズの中でも高機能製品は、この性能がほしいというお客様が購入されるケースが多いため、特価キャンペーンよりもディスプレー製品のメリット/特徴を多く知っていただくことに主眼を置いています。

 導入例でいえば、ホームユースでの使用から会社でのさまざまな業務用途はもちろん、マンガ喫茶やカラオケといった商業施設でもよく利用されています。ゲーム機への組み込み用として採用されることもあり、様々なケースで数千台規模でお話をいただくこともあります」と河田氏は導入傾向を語った。

デルのリーズナブルな製品群としては、Eシリーズがある。写真はその最新製品のひとつ、「デル Eシリーズ E2213H 21.5インチモニタ」だ

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