コンパクトでもパフォーマンスは大満足!
実際に手にした際の重さだが、昨今流行りのウルトラブックなどと比べると、やや重めではあるものの、片手で軽々と持ち上げることができる。社内での持ち運びはもちろんのこと、外出時の持ち出しもほとんど苦にならないレベルの重さだ。
起動時間も、電源オフの状態からデスクトップのアイコンがすべて表示されるまでのタイムが約20秒前後で、スリープ状態からの立ち上がりは4~5秒。SSD採用モデルということもあり、さすがの高速ぶりだった。
また、駆動時間のほうだが、前述の通り標準バッテリーのみのカタログ値は約7時間。そこでベンチマークソフト「BBench」を用いて、実際のバッテリー駆動時間をチェック。「10秒ごとに10文字のキー入力」「輝度は最大」「動画をエンドレスで再生」という、電力をかなり消費する状況下でも、約3時間30分間バッテリーが持った。
一方「Windows エクスペリエンス インデックス」をチェックしたところ、結果のほうは以下の通りに。一般的にビジネスユースを想定したマシンだと、グラフィックスが基本スコアを大きく下げるのが常なのだが、本製品に関しては、グラフィックもかなりの高水準。基本スコアを大きく引き上げる形となった。
ちなみにPC総合ベンチマークソフト「PCMark7」でスコア測定を行ったところ、結果は4000程度と、これもビジネスユースとしては上々すぎる数値に。実際に動画サイトなどを閲覧しても、カクつくことなく快適に視聴ができた。
今回使用したモデルの構成で、価格の方はだいたい9万円台半ばといったところ。もしもストレージをHDD250GB、メモリも4GBに抑えれば、約7万円で手に入る。
光学ディスク搭載タイプ・増設バッテリー搭載タイプ・軽量タイプのいずれにも、自由にカスタマイズができる「Endeavor NA601E」。ボディのスリムさを考えれば、光学ドライブよりも増設バッテリーのオプションを付けた、軽量あるいはスタミナ方面のチューンナップのほうが、より満足度の高い1台を構成できそう、というのが率直な印象だ。なお、光学ドライブ搭載も増設バッテリー搭載も、ダミーベゼル搭載との価格差は数千円程度だ。
また、本製品ではOSにWindows 7も選択可能。職場で導入しているPCなどとの連係性を保ちたいというユーザーには、うってつけだろう。CPUに関しても、ビジネスユースならCore i5で十分。基本構成から大きくバージョンアップせずとも、マシンパワーに関しては不満に感じることは、まずないだろう。
試用機の主な仕様 | |
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CPU | Core i5-3317U(1.70GHz、ターボ・ブースト時最大2.6GHz) |
メモリー | 8GB(DDR3-1600) |
チップセット | インテル HM77 Express |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 4000 |
ストレージ | SSD128GB(SATA、600MB/s) |
サイズ/重量 | 幅338×奥行き242×高さ22mm/約1.65kg |
OS | Windows 7 Professional 64bit(SP1) |